沖縄データ 〜数字や順位で知る沖縄の情報〜
ここでは、沖縄県を、本土の他の都道府県と比較した、興味深いデータを掲載いたします。当たり障りのない内容もあれば、いい意味でも悪い意味でも県民性がでているデータもありますので、移住を考えている方は参考にされてください。
1.体格
基本的には小柄な人が多い。
ところが近年、食べ物の変化か、若者の発育の度合いは上がってきているらしい。高校3年生の
全国平均は170.8cmに対して、沖縄平均が168.9cmとかなり接近中。女子もまたしかり。
全国平均157.9cmに対して沖縄平均が156.5cmと、大幅に近づいているらしいです。
でも、やはり街中を歩いていても、そんなにスラッと高い人はあまりいない気がしますね。もちろんいるにはいますが。どちらかというとガシッとした人が多いかな。
実際、今問題になっていることですが、
沖縄の肥満率、男女ともに群を抜いてトップなんです。女性の全国平均が18.5%に対して沖縄は26.1%!!男性は全国平均が30.2%に対して沖縄はなんと46.9%!!2位の北海道に12%も差をつけての堂々1位!
ほぼ2人に1人が肥満なんだそうです。それに伴い、寿命もだんだん短くなっているとか。
2.女性に優しい
NHKが県民意識調査をやった結果によると、何と「女性に優しい県人」で
1位を記録したそうです!素晴らしい!沖縄の男性は女性に優しいんですね。
なんでも、「男女平等」の考えが根本的なところにあり、横柄な態度の男性は相手にされなくなるんだとか。
でも実際、「
沖縄の男の人は優しい」と言う声をよく聞きます。さりげなく優しい言葉をかけたり、何かをしてあげたりするのかもしれません。本土の男性も見習いましょう、私も含めて。ちなみに2位は岡山県だったそうですよ。
…しかし、この「県民意識調査」で、どういう質問をしたら女性に優しいってことが分かるんだろう?『あなたは女性に優しいですか?』…こんな質問があった場合、
「はい」と即答しちゃう奴は本当に優しいんだろうか。
3.人口
沖縄の人口は
約137万人です(離島も含めて)。※H17国勢調査確報値に基づく推計人口による。
あるところに巨人がいました。そして巨人は何を思ったか、日本列島(沖縄やその他離島も含む)を海からザバーッと持ち上げ、カクテルシェーカーよろしく、シャカシャカ日本を振りました。そして再びもとあった海に静かに戻しました。
人間たちはモウロウとした意識の中、立ち上がり、周りの人に話しかけました。
A「…いてて、あなた大丈夫ですか?」
B「あーいたかった。ええ、何とか。」
A「ここはどこなんでしょうね。ところであなたはどちらの出身者ですか?」
B「私はですね…。」
さて、そんな状況で、近くにいた100人を集めました。そしたら沖縄出身者は何人いると思いますか?東京出身者は何人いるかなぁ。
なんと東京出身は10人もいたんです!あんな狭いところから(面積ビリから3位)。ごくろうさん。
それに対して、沖縄は…たったの1人でした(逆に「1人も」と思う人もいるかも)。
参考までにその他出身地別人数
大阪・神奈川 約7人
愛知 約6人(名古屋に集中)
北海道 約5人(意外と多い)
福岡 約4人
他には、その100人の中には秋田美人がギリギリ1人、京都の舞妓さんが2人いたりします。
それに対して1人もいないかもしれない県もあるんですよ!
日本をシャッフルして適当に100人を集めたら、その100人のうち1人は、
顔が健康的に焼けて、彫が深く、ニコニコと人懐っこく笑っている人がいますよ!「ハイサイ!」と声をかけてあげてください。はい、それは沖縄人です(ちなみに、沖縄人、誰も「ハイサイ」なんて挨拶してませんよ。ちょうど大阪人が「もうかりまっか」「ボチボチでんな」なんて言ってないのと同じです。イメージですね)♪
4.一人当たりの県民所得
これは有名な話ですし、移住を考えている皆さんは重々承知していることと思いますが、沖縄は賃金が安いです。
まず、
失業率がダントツで全国1位なのはご存知と思います。実に
7〜8%!!全国平均の2倍近いんですよね。これは深刻だ…。
そして、題記の点です。所得も低い。平成13年度の平均県民所得が、
\2,059,000でした。尚、全国平均が
\2,910,000ですので、実に
約70%の所得と言うことになります。70%って大変なことです。逆の見方をすると、同じ買い物をするのでも、
0.7倍の所得と言うことは、出費のダメージは、0.7の逆数で
1.428倍に感じるということです(すごい単純な考え方ですが)!!
具体的に東京の人が
4000万円のマンションを買うときに味わう気分は、沖縄の人は、
5700万円のマンションを買う気分なんです!部屋を1つ増やせた上に角部屋にできますね。
東京の
200万円の車を買う気分は、沖縄で
285万円の車を買う気分。グレードが2,3個上がってますね。
焼肉を食べに行って「一人
3000円ね!」という幹事の声は、沖縄では「一人
4300円ね!」と、聞こえてくるのです。オール和牛もいけそうです。
子供が駄菓子屋に行って、うまい棒を3本買うと、沖縄では…(以下略)。
まあそれは冗談ですが、沖縄は本当に所得が低いです。高卒の女の子、「
給料手取りで8万円」とかもザラに聞きます。最初は「うそーーー!」とぶっ飛びました。
ただでさえ仕事がないこの場所で、たとえ見つかっても安い給料…。沖縄に移住を考えている方は、この厳然とした事実を受け止めることをお勧めします。
憧れていても、お金がなくて別れを告げることほど悲しいことはないのではないでしょうか。すぐに仕事になりそうな
スキルや、
コネを作っておくことを、本当に心からお勧めいたします。本土のそれとは全く感覚も金額も違うのです。
5.忍耐力のなさ
後述しますが、
転職率の高さや
離婚率の高さをポイント換算すると、沖縄県人は
1位になってしまうそうです。
2位以下に続くのが、大阪、神奈川、東京、北海道、福岡と、日本を代表する大都市ばかり!それを押しのけての
堂々1位は…誇れるのかなぁ。
大都市だと、人の数、職の数、娯楽の数が半端ではなく多いので、興味が移ろって飽きっぽくなったりするのも分かりますが、この狭い沖縄が、それら大都市を押しやって1位になってしまうっていうのは、…
ただ単に、本当にメチャクチャ忍耐力がないだけではないのか!?
少しは
我慢せぃ我慢を!離婚するな!職を変えるな!
6.教育事情
沖縄は、もともと土地も狭いこともあるのでしょうか、それとも面積のわりに子供の数が多いのでしょうか、「生徒一人当たりの校舎面積」がとても狭いそうです。
小学校と中学校では何とビリ、高校もビリから3番目です。ですから、イメージとしては、狭い教室に子供がひしめきあっているということになります。
以前、全国的に子供が多かった時代がありました。そんなときは、私の通った小学校も、一学年が6,7クラス、一クラス45人とかがありました。相当教室も狭かったと思われます。ですが、少子化がだいぶ進んだ今となっては、まだ東京で暮らしている両親に聞いたところ、私の母校(小学校)は今では廃校となり、隣の小学校と合併したそうです。それでもかろうじて一学年に2クラスという様子だそうです。
そう考えると沖縄は、いまだに単純に子供が多いのかもしれません。実際に
出生率は全国で一位です(これも後述しますが)。これは素晴らしい。
将来の至宝です。
ところが、最近特に言われていることですが、「
少数学級」がおろそかになることになります。そうなると、ちょっと心配になるのが、学力の低下。
実際、沖縄の中学生の
高校進学率は、男女共に全国最下位。
高校後の進学率は、男子で
全国最下位、女子も
ビリから3番目だそうです。これにはもちろん、経済的な理由など、いろいろとあるのでしょうが。
ですから、校舎の広さ、卒業後の進路などを考えると、沖縄の教育事情は、本土に比べると余り恵まれていないのかもしれません。
7.暮らしに対する満足度
興味深いデータがありました。沖縄の人に、「暮らしは良くなったと思いますか?」「暮らしに満足していますか?」と聞いた答えです。…なんと答えたと思いますか?沖縄に憧れて住みたいと思う方だったら、「当然満足してるだろう!あんな
夢の島で暮らしているんだから!」と思うかもしれませんね。
結果です。
「暮らしは良くなったと思いますか?」
2000年 『良くなった』23% 『悪くなった』32% 『変わらない』42%
2001年 『良くなった』18% 『悪くなった』35% 『変わらない』46%
2002年 『良くなった』18% 『悪くなった』38% 『変わらない』44%
2003年 『良くなった』17% 『悪くなった』39% 『変わらない』43%
だそうです。『良くなった』が如実に減って、『悪くなった』が明らかに増えているんです!
次に「暮らしに満足していますか?」
2000年 『満足してます』54% 『不満です』43%
2001年 『満足してます』58% 『不満です』42%
2002年 『満足してます』55% 『不満です』44%
2003年 『満足してます』52% 『不満です』48%
どんどん『満足』が減ってきている!そして『不満』が増えている!!
沖縄の人、みんな色々と不満が溜まってきているんですね。もちろん折からの不景気もあって、日本全国苦しんでいますが、沖縄もやっぱり「幸せいっぱいの島」というわけには行きませんね。
何が不満なんでしょう?改善されない雇用問題?下がっていく平均寿命順位?増えゆく肥満?
…あれ?もしかして増えゆくナイチャー移住者(笑)??
8.DV(ドメスティック・バイオレンス)
「沖縄の人って優しい」「温かい」「人間味がある」というイメージ、きっとみなさんも持っていると思います。また、先ほど「沖縄の男性は優しい」「男女平等の考えが根底にある」という結果も紹介しました。実際に、優しい男性はたくさんいます。多くの人は優しいです。
が、今この
DVが沖縄で非常に問題になっているんです。
というのも、その報告されている『裁判所が加害者へ接近禁止などを命じる「
保護命令」件数』が、なんと
全国1位だったそうです。そして、「人権侵犯事件のうち、DVが占める割合」が、
全国平均の約3倍。要するに、日本で
もっとも男性が女性に暴力を振るう県という不名誉なデータがあるんです。
沖縄の新聞、「沖縄タイムス」の社説はこう書いています。
「男女をめぐる暴力が、沖縄の社会や伝統的な家族制度の中に潜んでいるとするならば、その仕組みにメスを入れ、意識を変えていかなければならない。」
…あれっ?男女平等な制度じゃないんですか?
こう続きます。
「沖縄の家族制度は男性原理に基づく位牌継承を基礎とする。継承者となる男子の出産が強く期待されるなど、伝統的制度は、時に女性への抑圧メカニズムとして働く。」
…あのー、全然平等じゃないような気がしますが…。男性原理とか言っちゃってますが。
「性差別の最も普遍的な形として表れるのがDVで、「男が先、女は後」「女は男の言うことを聞くもの」とする思い込みは、若い世代にも残る。」
…だめじゃん。ぜんっぜん平等じゃないじゃん。本土より男尊女卑じゃん。
「男性優位の社会風潮に、「飲酒の習慣」や「経済的な不安」などが加わり、母子の安全が脅かされているのだ。」
…
さっきのデータはなんだったんですか?男性優位+飲酒+経済危機=DVってもう全然ダメダメじゃないですか。
まあ、これは沖縄のほんの一部の人ですよ。大半は優しい紳士的な男の人たちですよ。
…たぶん。
9.自殺率
暗いデータばかりですいません…。
本土の方の共通認識として、沖縄は「
ハッピーアイランド」と思われております。
温暖・温厚・そしてストレスフリーという具合に。
しかし、現実はそう甘くはありません。みなさん、これはよく分かっているはずです。口をそろえて「住んだら住んだで色々あることは分かっている」とおっしゃいます。しかし、なかなか現実は住んでみないと分からない部分も多々あるのです。
そして実際に住むと、現実に住んでいる島民の方の抱えるものが見えてきます。そしてその
ストレスの大きさに、ビックリなさるのです。
現在、沖縄では
自殺率が上昇しているそうです。何と、男性の中高年の自殺率が、
全国で2位〜3位だそうです。驚きではないですか?明るい日差しの中、浅黒く焼けてニコニコ顔の人たち、その男性の中の何人もが、ストレスに耐え切れずに自らの命を絶って行くのです。
そしてこの自殺率の高さが、今長寿県沖縄の長寿を蝕んできているのです。実際、この要因も関係して、男性の寿命は26位に下がっております(
26ショックと呼ばれています)。
やはり、
失業率の高さ、飲酒や運動不足から来る
健康の衰え等、生きる気力をなくす要因が多くなっているのかもしれません。
しかし、それに対して
女性の自殺率は非常に低いそうです。それこそ、
全国で1,2を争う低さだそうです。
うーん…、やはり沖縄、女性が強いようです。というか、
男性が弱いのかもしれません。甘やかされたりして、
打たれ弱いのかもしれません。
前項のDV(家庭内暴力)も含め、我慢する強さ等が、もしかすると少し足りないのかもしれないのです。その分、優しいともいえるのかもしれませんが。
沖縄の男性の皆さん、生きて行くのは確かに大変ですが、お互い
助け合って頑張っていきましょう。それこそが
ゆいまーる(相互扶助)じゃないんですか?
10.旅行・行楽状況
これは、「沖縄について思うこと」のところでも書く予定ですが、沖縄では旅行の
形態や
認識が本土のそれとは全く異なっています。
まず、数字からお知らせします。
日帰り旅行: 45%(全国66%)
国内旅行 : 27%(全国55%)
海外旅行 : 6%(全国12%)
申し訳ないのですが、このパーセンテージ、何に対しての割合かがよく分かりません。ごめんなさい。少なくとも、「あ、
全国と比べて旅行に行かないんだ」と言う事は分かるのですが。
さて、この「旅行」というテーマで簡単に自分なりの分析をさせていただきます。
極論ですが、沖縄の人は「旅行」を滅多にしません。「家族旅行」となりますとなおさらです。
本土ですと、やれ夏は伊豆旅行だ、冬には家族で長野にスキーだ、そしてたまには家族で海外だ、と言う風に、程度の差こそありますが、誰しも何度かは家族で旅行をした記憶があると思います。
ところが、沖縄では、この「家族旅行」をしない家が多いのです。泊りがけの旅行になるとなおさらしません。
理由は大きく分けて2つあると考えています。
1.地理的要因
何せ島です。本土のように、陸続きになっていないので、隣の県に行くというのが、必然的にビッグイベントになってしまうのです。では沖縄県内で遊びに行こうということで、沖縄南部の人が北部へ、となっても、必ずしも宿泊の必要がないので、泊りがけの旅行として成立しないのです。
2.金銭的要因
前述の通り、沖縄は所得が低いため、泊りがけの旅行、それも家族一同で、ということが辛いのではないかと思います。
交通費、宿泊費、食費、家族4人だったとしても、大変な額になります。その交通費をとっても、東京〜伊豆の(ガソリン代+高速代)とは訳が違います。何せ飛行機での移動になるのです。それも4人分。これはお父さんにとって、かなりの負担になること必至です。
そういったことも踏まえて、上記のデータを考えますと、家族同士・友人同士を問わず、『国内旅行』が本土に比べて少なくなる理由は分かります。先ほども言いましたが、「県外に行く」というのが本当にビッグイベントなのです!東京にいて、「電車に乗って気づいたら神奈川県にいた」というのとは訳が違うのです。
そして『海外旅行』!!先ほども言いましたとおり「沖縄について思うこと」でも書きますが、沖縄の人は、本当に海外に行きません。外国に行ったことのない若い人がとても多いことに、本当にビックリしました。
最近は、旅行代金の値下げに伴って、ネコも杓子も海外旅行に行きます。東京では大学生がヒョイヒョイ休みのたびに行ったりしています。
しかし、沖縄では全くそういうブームはきていません。大学生やその他若者は、まず『福岡』または『大分』を狙います。もう少し予算があると『大阪』。さらに予算と体力があると、『東京(ディズニーランド含)』で満足するのです。
少し論点がそれた気がしますが、このテーマで言いたかったことは、「沖縄の人にとって『旅行』とは、本土の人が考えているよりもはるかにはるかに、『ビッグイベント』」なのでした。