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私の移住の流れ 〜『決意』から『沖縄での就職』まで〜

 ここでは、私の経験を元に、移住を決意してから、退職や引越しを経て、沖縄で仕事を見つけるまでの流れをご紹介したいと思います。生の体験ですので、参考にしていただければ助かります。
 その中で、「この選択は正解だった」というのもあれば、「ここはこんな方法を使えばもっとよかったな」というのもあります。最後に総括として、良かった点、悪かった点を反省しておりますので、今後移住を考えている方は是非ご覧下さい。

2ページ目
〜1ページ目〜
1.決意
2.退職
3.下見
4.バイト
5.職業安定所(ハローワーク)〜東京で〜
6.家の契約
7.引越しの手配
8.東京との別れ〜そして沖縄へ〜
9.引越し(搬入)
10.役所関係
〜2ページ目〜
11.職業安定所(ハローワーク)〜沖縄で〜
12.職探し
13.職業訓練学校
14.就職
15.最後に〜私の流れの「良かったところ」&「失敗したところ」〜

11.職業安定所(ハローワーク)〜沖縄で〜
 東京の前職を退職後、東京のハローワークで失業認定(求職申込)をした時、係の人に、「実は沖縄に行く」旨を伝えましたところ、「大丈夫ですよ。この『失業認定日(5/12)』に那覇のハローワークに行けばなんの問題もなく失業保険もらえますよ」という言葉を頂いていたので、その日まで行く気はありませんでした。
  しかし万一、「実は住所変更が必要」で、していないと失業保険がもらえないなんてことになったら大変でしたので、一応確認のため、那覇のハローワークに行くことにしました。それが1回目の失業認定日(上述の通り5月12日)の二日前、5月10日でした。

 結論としては行くべきでした。行ってよかったです。引っ越したことにより、管轄のハローワークが変わったので、『移管手続』をする必要があったのです。
 東京のハローワークで発行してもらった「雇用保険受給資格者証」と住所変更をした身分証明書(裏書した免許証)を提出して、移管手続は完了しました。

 そして5月12日、1回目の失業認定日を迎え、指定された時間にハローワークに向かいました。2階で失業認定をするために「雇用保険受給資格者証」『求職活動をやったかどうか』の書類(名前忘れました)を提出します。
 ※失業認定日から、次の失業認定日までに2回求職活動(就活)をしないと、
   失業保険をもらえません。


  それから、その書類が審査される間20分弱待ちます(ちなみに人でごった返しています。やはり失業者が多いことを実感します)。それからその審査が通ると名前が呼ばれ、『今回の給付額と次回認定日』が新しく印刷された「雇用保険受給資格者証」が返され、そして次回提出する新しい『求職活動をやったかどうか』の書類が渡され、その日は終了です。混んでいるとはいえ、全部で1時間はかかりません。

 私の場合は、その足で1階に降り、コンピュータによる職検索をやって沖縄の求人事情をチェックして「意外と仕事あるじゃん」と、少し気を楽にして帰りました。

那覇ハローワークで気づいたこと

1.那覇のハローワークでコンピュータ検索して気づいたのですが、沖縄で相対的に多い求人は、 
  ・歯科衛生士
  ・美容師
  ・建築士
  ・介護福祉士

  かな、と思いました。これは全く統計的には分かりません。なんとなく感じたことです。
   尚、給料は上記の中では、建築士以外はけっこう低いです。

2.パソコン求人検索も立派な「就職活動」です。忘れずに受付のところで
   「就職活動を確かにしました」のハンコをもらいましょう

3.沖縄のハローワークには、なぜか子供連れで家族ぐるみで話をしている人がいます。
   「ほのぼの」というか何と言うか。

4.注意!!
 失業保険がもらえ始める日を、最初にハローワークに行った日からジャスト3ヶ月後だとは思わないこと!確かに、給付制限期間は、最初の7日の待機期間と合わせて(7日+3ヶ月)で、それが終わると給付期間に入ります。が、実際にもらえるのはそれからさらに一月弱かかります!

私の場合…
・最初にハローワークに行った日が1月20日
・7日の待機期間が終了したのが1月26日
・3ヶ月の給付制限期間が1月27日〜4月26日

なので、「4月27日からもらえる」かと思いきや、実際に振り込まれたのは、上述の1回目の失業認定日5月12日の約1週間後でした。

 考えてみれば当たり前です。考え方はお給料と同じです。4月1日から働き始めたからといって、4月1日にもらえるわけがないのと同じです。給付期間に入った日の4月27日〜5月11日(失業認定日の前日)までの分が、5月20日ごろ振り込まれるわけです。…意味分かります?
  ですので、『給付制限期間が終了するまでのお金しかない』と、実際に振り込まれる更に約1月後分のお金がなくなることになりますのでご注意!

 もちろん「そんな一月分なんか私の貯金の中では微々たるもの」という方でしたらいいのですが、ギリギリで来る人はこの点、勘違いなさらないで下さい!本当によく考えれば当たり前のことですが、ややもすると見落としがちなので。

 あと1点、上記のスケジュールを見ればお分かりだと思いますが、失業保険は「まるまる一月分」は振り込まれませんので。

私の場合…
・一回目 15日分(4月27日〜5月11日) ※失業認定日5月12日
・二回目 21日分(5月12日〜6月1日)  ※失業認定日6月2日
・三回目 28日分(6月2日〜6月29日)  ※失業認定日6月30日

という感じでした。これも、一月ごとの収支を考える方は参考にしてください。
その他詳しいことはこんなサイトがあります(ここをクリック)。

 ちょっと分かりにくい部分もあったかと思います。もしさらに詳しく知りたい方はメールください。残っている書類などの画像等と合わせて、詳しく説明します。


12.職探し
 くどいようですが、引っ越したのが4月14日でした。
  前述の通り、ほぼ丸3ヶ月は失業保険がおりることになっていましたし、東京の給料を元に算出されたわたしの受給額は、沖縄の普通の会社員と同額程度もらえることになっていたので、しばらくは遊んで、沖縄でスローライフを楽しむつもりでした。
 しかし、事態は変わります。

 4月の末ごろ、新聞のチラシを見て、「…では」とばかりに重くなりかかった腰を上げ、その会社を試しに受けてみました。東京の企業でSE、プログラマの募集でした。給料もとてもよく、その他諸条件も良かったので、「あわよくば」的なノリで受けました。そしてダメでした。特に即戦力が求められる業種ですから、“かすった”程度のスキルではとても無理でした。

 まあこの会社は『ダメもと』で受けたので、全然大した期待もしていなかったのですが、これを機にモチベーションが一気に変わりました。私の性格上(引越しのところでも触れましたが)、何かを始めると片付くまで突っ走る性格なので、一気にこれを皮切りに「就活モード」に突入したのでした。

 ちなみに、私が探していた職種・及び条件は下記のものでした。
・給料18万以上(これでもかなり下げたんですよ!)
・ボーナスが少なくとも1回あること(ないところなんてザラ)
・社会保険等が完備されていること
・職種として「営業」・「IT系」・「商社系」
・土日休み(沖縄では決して当たり前ではありません)

 なお、会社の所在地や人数は特にこだわりはありませんでした。

具体的な就活の内容としては、
・ハローワークに通い、自動検索機で気になる仕事をプリントアウトし、
  カウンターに持っていって担当の人に電話をしてもらい、面接のアポを取る。
・求人誌に目を通す。
 沖縄の求人誌:
   J-warm(ジェイエウォーム)
   Agre(アグレ)        
・インターネットの求人サイトを調べ、登録して閲覧する。
 主な求人サイト:
   リクナビNext
   エン・ジャパン

などです。
※今はこんなのが出ているのですね。私のときはありませんでしたが…。リクナビNEXTのアプリだそうです。

 後述するのですが、後に職業訓練学校に行くことが決まるまでの約1ヶ月弱で前述のIT系の会社を合わせて4社受けました。残りの3社の概要を簡単に説明します。

1.A社
業種:建築資材の貿易商社 
給与:給料15〜19万円 昇給・賞与あり 社保完 
場所:佐敷町
人数:30人くらい
良い所:以前の職種と似ていたので知識はあった。業績のよさそうな会社。
悪い所:佐敷町という、少し遠いところ。

結果はだめでした。ていうかですね、面接したときに面接官(部長)にこういわれたんです。「採用です。と言いたいのですが、実は昨日決まっちゃったんですよ。経験者ということで、少し業界の話をしたくて来てもらいました。アハハ
…いや「アハハ」じゃないですよ。人をおしゃべりのために呼ばないで。

2.B社
業種:IT系(プログラマ) 
給与:給料18〜30万円 昇給・賞与あり 社保完 
場所:那覇市
人数:15人くらい
良い所:一番勉強したかったことを教えてくれる会社。給料もいい。

 結果は、実は内定もらったんです。いや、厳密に言うと内定をもらえるところまでいったんです。ただし条件が。「東京で研修として3年働く」。
 …これは無理です。先月東京から越してきたばかりなのに、何ゆえ戻らなければならないのか…。本当に残念でしたが断りました。向こうも残念がって2度ほど電話をくれました。

3.C社
業種:保険営業 
給与:給料?万円 社保完 
場所:那覇市
人数:たくさん
良い所:企業体としてはダントツででかい。
悪い所:営業成績によって給料が変わるので、収入が不安定。何より、興味の全くない業界。

 なんで受けたかというと、ハローワークから“逆指名”があったからなんです。つまり、私の経歴を見て企業の方から「貴方、当社を受けませんか?」という連絡があったんです。
 せっかく声をかけてもらったのだから、話だけでも聞こうと思い、面接に行きました。
 結果は、内定もらえるところまで行きました。あとはこちらの返事しだいだったのですが、やはり興味がわかなかったことと、そしてもう一つ、次のところで後述しますが、職業訓練学校が始まりそうだったので、断りました。


13.職業訓練学校
 ずっと、プログラマに興味がありました。父がプログラマだったこと、学生時代少し「かじって」いたこと、そしてやはりプログラマは沖縄でも概して給料がいいのとで、求職期間中、プログラムの言語を改めて勉強しなおしていました

  そんな折、いつものようにハローワークに行き、職の自動検索機の順番待ちをしている間に館内を見回しておりますと、ふと掲示板に目が留まりました。そこには「職業訓練コース」というコーナーがあり、10枚ほどの紙が貼られていました。近づいてよく見てみると、どうやらそこは、「独立行政法人雇用能力開発機構(国がやっていると思って間違いはないです)」が主催している、短期の職業訓練コースの告知だったのです。

  色々なコースがありました。コースの名前は忘れてしまったのですが、『経理部で働けるようにするための科(簿記の資格取得を目指す)』『パソコンの基本操作を覚える科(ExcelやWordの検定取得を目指す)』など、本当に色々です。コースはもちろんのこと、期間や、民間委託先も本当に色々ありました。
  そしてその中に「Web(ホームページ)デザイン科」というのがありました。内容を見てみますと、HTMLの操作と言うような基本的なものから、CMSFLASHなどの、少し高度なものも勉強できると言うものでした。私も前職でWebでの営業も少し担当しておりましたが、完全に素人の域をでない程度の知識しかありませんでしたし、プログラミング同様、かねてから学びたい分野だったので、興味を持ちました(参照画像はこちら)。

  それで、より詳しい情報を聞く為に、特設されているカウンターの所に行き、説明を聞きますと、計5ヶ月間(期間は訓練によって違います)、ただで勉強をさせてくれる上に、何と失業保険の受給期間も、その訓練終了まで延長されるというのです!!これは驚きの制度!!私は、「このまま就活を続けるか、それともこの制度を利用させてもらって、勉強をしながらゆっくり職を探すか」を考えました。

  前述の通り、私の失業保険の給付額は、一人で暮らしていく分としては十分な額でしたので、金銭的には焦って職を探す必要はありませんでしたし、学びたかった分野を無料で勉強でき、そして何より、学校で友達ができるかもしれない、というとても付加価値のある要素を考えましたので、いったん就活は休止して、学校に通うことにしました。


  流れとしては、その特設カウンターで受講したいコースを告げ、写真と願書を提出し、面接を受けます。この願書と面接、大事です。というのは、「この人は本当にこの訓練を受けるに値する人間か」を見られるからです。といいますのはこの訓練、かなりのお金が一人当たりにかかっております。何せ私が選んだ訓練は民間の専門学校に委託しての訓練なのですから、普通に受けたら何十万円もするものです。しかもその期間、失業保険までもらえてしまう。では、その金を誰が負担するのか。それはズバリ税金です。国民の皆様です。そんな大事な制度に…
…え?何でこの訓練を受けたいかって?そりゃーズバリただで勉強できる上に失業保険も延長してもらえるからですよ。え?なんでこのコースを選んだかって?いや、別に何でもいいんですよ、訓練さえうけられれば。
なんていう人を行かせるわけには行きません。なので、本当にこの人はこの訓練とコースの内容に、ふさわしい人間かをチェックするわけです。そして本当に就職する気があるかも確かめるのです。

 そしてそれが終わると、『職業適性検査』というものを受けに、後日、別会場に集められます。私の場合は自治会館でした。そこに60人くらいの、同コース希望の人たちが集められ、一斉にテストを受けます。テストの内容は、知能テスト的なものと、簡単な国語力計算力の測定、及び、志望動機でした(参照画像はこちら)。

  合格発表はその1週間先でした。場所は戻ってハローワーク那覇の4階にて、合格者が30人張り出されました。幸い、私は合格でした!!

  かくして私は、3ヶ月の座学(専門学校にて勉強)+2ヶ月の企業研修(インターンシップ)の計5ヶ月の訓練に従事する事になったのでした。


  失業保険等、少し金銭的な話をいたします。
 前述の通り、私は失業保険給付期間が始まったのが、4月27日からでした。そして私の場合の給付期間は90日でしたので、本来は7月末までのはずでした。しかし、この訓練にいいタイミングで入校したため(入校日7月7日)、この訓練が終了する11月28日まで、何と失業保険給付期間が延長になったのです!!実に4か月分もの期間延長!!しかもです、この訓練制度、学校までの交通費もでる上に、それとは別に「通所手当て」なるものが一日500円分もでるんです。なので、実質、『本来もらえる受給額』にプラスして、{交通費+通諸手当}代分多くもらえるんです!しかもこの訓練期間中に友達もできましたし、就活もあせらずにできました。本当にお勧めの制度です!

  ただ、もちろん皆さんお分かりのことと思いますが、この制度を悪用しないでくださいね。ただでさえ大赤字の日本の財政、貴重な国民の税金を使っているのですから(この点は、この訓練の説明会などでも強調されます)。

  実はこの「職業訓練学校に通う」というもの、沖縄ではけっこうメジャーな“テク”らしいです(多くの若い人は、私が職業訓練学校のことを話すと、「ああ、職訓(しょっくん)か」と言う風に、何のことかすぐに分かってくれました)。つまり、わざと本土に短期で働きに行って、(沖縄に比べて)高給の仕事を少しやってから沖縄に帰ってきて、その前職の給料を元に算出された失業保険をもらいながらこの訓練を利用する。賢いのですが、悪用する人もいるらしいです…。


14.就職
 さて、前述の通り職業訓練学校に通うことになりましたので、就活は一次休止することになりました。なのでこのモラトリアムを利用して、少しゆっくりとすることにしました。そしてこの学校で新しくできた友達と、色々な沖縄の生活を楽しませてもらっていました。

 しかし、5ヶ月の訓練のうち(前述の通り{座学3ヶ月+企業研修2ヶ月})、最初の約1ヵ月が終了した頃、クラス内で就職への動きが見られ始めました。何人かが、就職が決まったと言うことで、退校していったのです。
   ※この訓練期間の目的とするところは、あくまでも「就職させること」ですので、
      就職を理由とした途中での退校は、全く問題がありません。

 そこで私も考えました。「この金銭的・時間的に余裕のある(訓練)期間だからこそ、じっくりと探して就活しなければならない」と。

 そこで、今回はリクナビを中心に探すことにしました。そして業務内容・条件等を考えて良かった3社に、職務経歴を含めた応募メールを送りました。

 1社は完全にダメでした(選考もれ)。

 1社は「技能的には不適合なれど、一応面接する」というような返事で、そのほか条件面でも少し疑問がありましたので、面接せずに辞退しました。
 
 そして残りの1社大阪に本社を持つ旅行会社です。結論から言いますと、ここに入社することになります。

  応募フォームから書類を送りましたら、「面接したい」との旨の通知をいただきましたので、一次面接→二次面接を終え、内定をいただきました。応募から約2週間ほどかかったと思います。

 正直なところ、給料は東京にいたときよりも下がりましたが、それでも一応本土の会社ですので、大変に幸運なことに、沖縄の中ではそこそこのお給料をいただけることになりました。
 私自身、旅行業界は全くの未経験でしたが、かなりインターネット販売に力を入れている会社でしたので、そこのWeb担当として入社することになりました。

 これが大体8月の末ごろ5ヶ月の訓練期間の1ヶ月半くらいが終了した頃の話だったと思います。

 さて、次に悩んだのは、「この訓練を終えるかどうか」と言う点です。何せ、まだ座学もまだようやく半分が終了したところです。まだ学べることはあるはずですし、せっかく手に入れたこの“学生”という人生のモラトリアムをすぐに終えるのはもったいないと思いましたので、この入社の決まった採用担当の人(現上司)に、相談してみました。つまり…、

「座学終了まで入社日を待ってもらえるか。そしてもし可能なら、企業研修の2ヶ月を御社で学ぶと言う形にしてもらえるか。」

  どういうことかと言いますと、まず座学を普通に終えるまで入社を待ってもらいます。そして、その座学終了後の企業研修を、学校指定の会社ではなく、この内定をもらった会社で過ごす、というわけです。
実はこの提案、次に列挙する3者にとって、大変都合のいいことになります。

1.訓練学校
 実は、会社の数が少ない沖縄では、この企業研修の受け入れ先企業が少なく、学校側は受け入れ先企業を見つけるのに四苦八苦していました。なので、自分から受け入れ企業を見つけてくれる学生の存在は、学校側の仕事を大いに減らすので、感謝されました。

2.企業(私に内定をくれた企業。今私が働いている会社のことです)
 企業研修と言う形で来てくれれば、その期間中(2ヶ月)は、私に給料を払う必要がないのです。むしろ研修生を受け入れてくれたと言うことで、国から会社に補助金が下りるそうです。もちろん会社の業績を左右するほどの額が下りるわけではありませんが。なので、言わば私に2ヶ月『タダ働き』をしてもらえるわけです。入社後2ヶ月の社員など、本当に慣れるだけで精一杯で、給料分働くことなどできません。その期間給料を払わなくていいのですから、会社側も嬉しかったと思います。

3.私
 まず、この貴重な“学生期間”を満喫させてもらえます。せっかくできた友達とも遊べますし、『教室に集まって勉強する』なんて何年ぶりかに味わえる体験を、長く楽しめることになりました。
そして、企業研修と言う形で会社に入れば、最初は慣れるだけで精一杯の2ヶ月を、『給料分働かなくては!』という気負いがなく、馴染んでいくことができました。

 というわけで、結局就職が決まりつつも、失業保険をもらいながら、『座学3ヶ月+企業研修2ヶ月』の訓練をしっかりと履修することができました。

7月7日 職業訓練学校入校 及び約3ヶ月の座学開始
   → 8月末ごろ 内定
      → 9月末日 座学終了 及び 2ヶ月の企業研修開始(内定先企業)
         → 11月28日 企業研修を含めた全訓練期間終了
            → 12月1日 正式な入社日


15.最後に〜私の流れの「良かったところ」&「失敗したところ」〜
 この部分では、私の実体験を通して、沖縄への移住を考えている方へ、お勧めしたいことと、避けたほうがいいことを、あくまでも私の観点で述べさせていただきます。
 そして、この部分は思い出した時点で随時追加・更新していきますので、更新した場合はトップページに通知いたします。
 また、同じテーマを、別の論点で触れることもあるかと思います。その際には、少し飛んだ場所に書くことになってしまいますが、ご了承ください。その時には、なるべくお互いにジャンプするようなリンクを貼りたいとは思っています。

1.職業安定所(ハローワーク)での失業保険給付に関する手続
 私が経験した流れは、全体としては悪くなかったのではないかと思っています。ではありますが、今回の実体験を通して、この失業保険の明確な金額日程が分かりましたので、この「失業保険給付」に関する、『(あくまでも)私の考えるベスト』をご紹介いたします。

・金額を多くもらう方法。
これは、単純に「退職前の直近の職で、給料を高くもらう」の一言に尽きます。
でも、「基本手当日額(雇用保険で受給できる1日当たりの給付額)」は、実は上限があって、
(平成17年8月1日現在)
 30歳未満 6,370円
 30歳以上45歳未満 7,075円
 45歳以上60歳未満 7,780円
 60歳以上65歳未満 6,781円

だそうです。

  そして、そのもらえる金額の算出方法なのですが、原則として離職した日の直前の6か月に毎月決まって支払われた賃金(つまり、賞与等は除く。)の合計を180で割って算出した金額(これを「賃金日額」と言う。)のおよそ50〜80%(60歳〜64歳については45〜80%)となっており、賃金の低い方ほど高い率となっています。私の場合は、計算すると59%でした。

 例えば、毎月の給料が25万円ジャストだった人は、
(25万円/月×6ヶ月)÷180日で8,333円/日
となります。そしてその人の掛率が仮に私とほぼ同じで60%だったとすると、その人は  5,000円/日 もらえることになります。
 逆算してみましょう。30歳未満の人で、掛率60%の人が、日額の上限の6,370円/日 をもらうには、 (6,370円÷0.6)×180÷6 で、31万8千500円の給料をもらっていればいいということになります。…けっこうもらっていますね。

 ですので、沖縄でしっかりとした額を受け取りたいと思った場合は、雇用保険に入っている会社でしっかりと働いて、それなりの給料をもらっておくことをお勧めいたします。そういった意味では、賃金の高い地域(東京)に住んでいた私は、有利だったのかもしれません。

・引越しのタイミングとうまく合わせる方法
 次はタイミングの話です。つまり、今住んでいる場所で退職して引越しの準備をして、そして沖縄に越してきて、いつ給付を受け始めるかと言う点です。

 例えば、9月1日に移住してきて、引越しの片付けや行政上の手続きを終えて、それからなるべく早く給付を受けたいと仮定して、やはり逆算してみましょう。
 もらい始める日を仮に9月10日目標としてみます。

  私の場合は、ハローワークに最初に行った日が、1月20日でした(前項参照)。
 そして、1回目の給付が振り込まれたのが、5月19日でした(失業認定日が5月12日)。なので、事実上丸4ヵ月後にもらえることになります。
 ということは、単純に9月10日にもらいたいとすれば、5月10日に、最初にハローワークに行けば良いということになります。
 よく、「自分の退職は、『自己都合』だから、失業保険がもらえるのは3ヶ月先だぁ」という話をしますが、前述の通り、確かに給付期間に入るのは3ヶ月先(厳密には待機期間を合わせて7日+3ヶ月)ですが、振り込まれるのは4ヶ月先だと考えておいてください。もっとも、実際には人によって前後一週間くらいの誤差はあります。

・職業訓練学校をうまく生かす方法
 今回の私の移住において、もっとも快挙だったと思っているのは、この過程を踏むことができたことでした。

 何せ、このコースを受講することによって得られた産物としては、
1)失業保険の給付期間が延長になった。加えて『手当て』分まで増額されて。
2)学生という気楽な身分を再び味わうことができた。
3)移住後、すぐに友達ができた。
4)無料で訓練を受けることができた(これを最初に挙げるべきですね)。
5)就職活動を冷静に行うことができる。

 もうはっきり言っていいことだらけです。

 ただ、注意点をいくつか挙げさせていただきます。

@受講したいコースを厳選すること
 といいますのは、こんなにも恵まれたシステムですので、色々と制限があるのですが、その一つとして、「一度訓練を受講すると、一年は他の訓練を受けることができない」というのがあるのです。つまり、あるコースを受講し終えて、「じゃあ今度はこの訓練を受けよう」と思っても、一年は受けることができないのです。
 ですから、上記の「恩恵」にあずかろうと、焦ってそんなに興味のないコースを受講してしまうと、もしまた別の興味のあるコースを受講しようと思っても、受けられなくなってしまうのです。

A給付開始後、すぐに訓練を受けないこと。
 …まず、一生懸命税金を納めている国民の皆様、ごめんなさい…
 ここでは、「どうすればなるべく長い期間、失業保険をもらえるか」の話をさせていただきます。
 前提として、『訓練を受けている期間は、失業保険給付期間が延長される』ので、なるべく、通常の給付期間が満期を迎えそうなころに、訓練を受けるのがベストということになります。
 私の例を前述させていただきましたが、私は給付期間が4月27日に開始となりましたので、通常ならば90日間給付の私は、7月末に給付が終了してしまうところ、7月の頭に訓練が開始となりましたので、そこから全訓練期間の約4ヶ月半が加算され、結果的には、トータルで7ヶ月間失業保険をもらうことになったのです。実に通常よりも4ヶ月も長く!!
 ですから、給付開始後、すぐに訓練を受けない方が“得”ということになるのです。

B訓練を受けられないこともあることを覚えておく
 これはとても大事です。今まで私は、訓練を受けることによって得られる『甘い汁』ばかり強調してしまっておりましたので、ややもすると見落とされるかもしれないのですが、この訓練は誰でも受けられるわけではなく、面接と筆記試験のある、れっきとした被選考訓練なのです。
 ですから、当然落ちる人もいます。事実、私達のコースは、20人のコースに50人が願書を出していました!特別に合格枠が30人に広げられましたが、それでも20人の人は落ちたことになります…。
 それで、上記Aで「なるべく通常の給付期間が終わるころに訓練を受けられるように」と言いましたが、もしこれで落ちてしまうと…悲惨です。何せ職業訓練を受けるつもりだった方は、就活も力を入れてやっているわけではないでしょうし(実は、この『就活をきちんとやっているか』も、この訓練コース入校に受かるかどうかの一つの審査基準です。要するに、国も「この人はあくまでも就職するためにこのコースを利用しているか」を知りたいわけです。なので、職業訓練を受けるつもりの方も、いわば“形だけの就活”をやる必要があります)、これに落ちると慌てて本気の就活をやらなくてはいけません。
 ですから、人気の高いコースを受講希望で、かつ自分の筆記試験力や面接に自信のない方は、Aで勧めた『ギリギリ作戦』はお気をつけください!


C失業保険の額で生活できるかを見極める
 失業保険をもらっている期間は、当然ながら色々な制限が課されます。当然ですね。みんなの税金で暮らしているのですから。
 その一つの制限に、「原則的に働いてはならない」というものがあります(これに関しては、色々な例外などがありますので、ご自分でお調べください)。
 ですから、もし、失業保険でもらえる額が、自分の生活費を賄えないようでしたら、必然的に貯蓄を削っていくことになるということを是非覚えておいておかれてください。
 例えば、月に12万円くらい、失業保険としてもらえる人が、生活費に15万円かかるようですと、3万円は貯蓄から出さなければなりません
 十分な額をもらえる人でしたらいいのですが、そうでない場合は一刻も早く働いた方がいいのかもしれません。

2.国民年金と国民健康保険の減免申請
 会社員を退職しますと、自然と厚生年金社会保険から、国民年金と国民健康保険に切り替わります。そして沖縄に移住し、次の職が見つかるまではその生活が続くわけです。

 さて、国民年金は13,860円(平成18年4月現在)と、決まった額であるのに対して、国民健康保険は前年の所得に応じて算出された額を支払わなくてはなりません。ここでは、ちょっと国の制度に甘えさせていただいて、なるべくそれらの支払いを減免させてもらう方法を紹介させていただきます。

1)国民年金
 前述の通り、毎月13,860円の出費になるわけです。貯え(たくわえ)が十分にある人でしたらば問題ないのですが、そんなに余裕を持っての移住でなかった方は、この毎月の出費はけっこう重い負担になりかねません。まして無職でしたらばなおさらです。
 そこで、この国民年金には、このような「年金を払うと生活が圧迫されかねない人」に、減免の制度を設けております。
 私は、最初はきちんと払っていたのですが、この制度を試したくなり、申請したところ受理されました。もっとも、受理されてすぐに、就職が決まったので、実際に免除になっていた期間は2ヶ月くらいだったでしょうか。
 (詳しくはこちらをどうぞ

2)国民健康保険
 こちらは、年金とは違い、人によって納付額が異なります。つまり前述の通り、前年の所得に応じての納付額となります。前年に、たくさん所得があった方はそれなりの額ですし、そうでもなかった人は、比較的安いかもしれません。
 私の場合は、前年末まで働いておりましたので、1期につき3万円近い納付額を請求されてしまいました。国民年金とあわせると、一月4万円強です。これは冗談抜きで失業中にはきつい出費でした。
 それで、減免の制度があることを聞き、急いで市役所に向かいました#1の国民年金減免申請も、この国民健康保険減免制度も、いずれも市役所で行います)。

 減免の申請には、今の所得、及び今の資産残高を証明できるものが必要です。と言いますのは、失業中であっても、余裕のある方でしたらば払って欲しいのが市の本音だからです。

 では今の所得をどうやって証明するのか。私の場合は、『雇用保険受給資格者証』を提出しました。そこには今の失業保険給付額が書いてあるからです。
 そして資産はどうやって証明するのか。これは、沖縄の主な銀行に照会し、この申請者の貯蓄残高を調べることによってです。受付している時に、「では銀行に照会しますが、お調べしてもよろしいですか?」と聞かれます。そして無事(?)残高が十分でないと、減免が認められるのです。私の場合は、確か1期が4500円くらいになったと思います。実に1回の支払いが2万円以上も安くなったのです。これは助かりました。
詳しくはこちらをどうぞ

 役所関係の鉄則として、「こちらが動かなければ何もしてくれない」というものがあります。向こう(役所側)からは決して「こんな制度がありますけどご利用になりますか?」とは言ってきてくれません。もし、便利な制度を利用したければ、こちらから能動的に動くしかありません
 でも、手続自体は簡単ですし、話も丁寧にしてくれますので、皆さんも是非活用なさってください。


3.住む場所の決め方
 前述の通り、私は新都心に住んでおります。新都心とは、那覇市にあります最近開発が進められている地域のことです。大変きれいな街づくりが進んでおります。モダンで、機能的で、効率的で、都会的で、とても「ここが沖縄」とは思えない場所です(一例)。
  ※もっとも、一説によると、この都市計画はかなり失敗だったとする専門家も
     いらっしゃるそうです…。

 那覇都市圏中央に位置するこの地区は、沖縄の主要幹線道路の国道58号国道330号に接しており、これからの行政、文化、商業、観光などに大きな影響を及ぼす地域となることが期待されています。実際、沖縄とは思えない高層マンションがたくさんありますし、他にも市役所の庁舎が新しくこちらに建ったり、美術館が建設中だったり、大きいきれいな公園があったりと、すでにその段階にあることが分かります。

 さて、そんな新都心ですので、当然地価は高いです。私の住んでいるマンションは新築4階建ての3階真ん中の部屋1R駐車場・共益費込で54,000円です。安いと思った方、高いと思った方、今お住まいの地域に応じて、持たれた感想はそれぞれだと思います。が、沖縄で1Rでこの値段は高いです。とても高いです。

 ですが、とても人気の地区ではありますので、「新都心に住んでいる」と言うと、かっこいい…らしいです。私自身はまだ今ひとつこの『新都心』という言葉の持つ意味を理解していないのでピンと来ませんが。

 私など、このこと(新都心に家賃を54,000円払って住んでいること)を話しましたら、沖縄の友達に「(高くて)ばっかじゃないのー!…ったく、これだからナイチャーは!」と本気で馬鹿にされました。

 というのも(ここからが本論ですが)、沖縄では、探せば安いところは十分にあるからです。便利な那覇市内であっても、1R〜1DKとかでも、27,000円〜35,000円でたくさんあります!!物件によっては50,000円だせば2LDKとか借りられるんです。

 東京から来た私にとっては驚きでした。ではなぜそういうほうに住まなかったのか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。あらかじめお断りしておきたいのですが、決して『新都心に住むステータスのため』ではありません

 なぜかと言うと、そこしか知らなかったからです。2泊3日で住む場所を決めるために沖縄に来て、すぐに不動産屋に行き、お勧めといって見せられた物件がそれだったのです。その時は「新都心」が何なのかも全く分からず、「あ、東京よりも安い♪」と喜び勇んで契約をしたのでした。
 
 ですので、このコーナー、つまり『皆様へのお勧め』という観点から考えますと、是非ゆっくり調べる時間を持つことをお勧めさせていただきます。はっきり言ってしまえば当たり前のことですが、何せ沖縄のような遠くに来ますと、旅費等の見地から見ても、なるべく早く決めたくなるのが人情だと思います。しかし、住む場所は当然とても大切ですので、ゆっくりと調べ、物件を回るゆとりを持つことが大切だと思います。

 では、遠い沖縄の地で、どのようにゆっくり探すか、と言う点ですが、私の周りの話を聞いて、次のパターンがあります。
1.何回も沖縄に来て、こまめにチェックする。
2.安いゲストハウスに長期滞在をして、探す。
3.友人等にお願いして泊めてもらいつつさがす。

 当然経費は、1→2→3の順で高くなります。
 情報量は、2→3→1でしょうか。ゲストハウスでかなりの情報が仕入れられると聞いたことがあります。私は利用したことがないので分かりませんが。
 気を使ってしまう順としましては、3→2→1かもしれません(笑)。ゲストハウスも、たくさんの人が泊まっているドミトリーですので、向いている人と向いていない人がいるようです。楽しめる人ならいいのですが、居心地が悪く感じる人もいるそうです。

 かなり脱線してしまいましたが、私がこのパートでご推薦したかったのは、那覇に住むのであっても、北谷でも、名護でも、やんばるでも、石垣島でも宮古島でも、とにかく入念に情報を仕入れて、家賃や立地条件等をしっかり調べてからお決めになることをお勧めいたします。

 正直申し上げまして、どこの地区がお勧めかは、那覇にしか住んでいない(まして1年)私は、無責任にお勧めすることはできませんので、この『どこに住むか』に関しての推薦は「入念に探す」こと、というとても曖昧かつ基本的なまとめ方で失礼いたします。


4.仕事
 結局、一番問題となるのがこの点かもしれません。「仕事さえあれば…」なんとかなりますからね。そういった意味では、みなさん一様に関心があるテーマだと思います。
 ですから、私もあまり無責任なことはいえませんので、あくまでも「今のところで私が感じたこと」の範疇で語らせていただきます。
 
 まず、所得についてですが、別のところでも触れましたが、平均所得が全国平均の7割の土地です。ですから、給料は本土で今もらっている額の、7割…いや、最悪は半分になると考えておいても、沖縄移住の計画に損はないと思います(事実、私も7割にはなりませんでしたが、年収は下がりました)。それで、沖縄で家を決めたり、車の維持を考えている方は、本気でこのことを踏まえていくことをお勧めいたします。

 例えば、今住まれている土地で、お給料を総支給額で25万円(手取りで20万強)もらっている方、沖縄では同クラスの職種で、17万5千円くらい。手取りで15万円弱になってしまいます!

 例えば那覇に住むAさんの支出を見てみましょう。
・家賃 3〜4万円
・水道光熱費(ガス・水道・電気) 1万円弱
・電話代 1万円
・車維持費(ガソリン代・任意保険代・駐車場代) 1万5千円
・食費 3万円
・その他雑費 1万円


 もうこの時点で11万5千円です。タバコを吸う方はさらに1万円増し。もう飲み会等お小遣いなんかで使おうものなら、いくらも残らず、貯金に回せません。

 つまり、所得が低いことを踏まえて、節約術を学ぶことも大事ですね。いずれにせよ、「給料が低い=生活を切り詰めなくてはならない」という現実的な話を、今一度しっかりと認識する必要があるかと思います。ややもすると、沖縄移住のパラダイス感ばかりを夢見てしまうかもしれませんが、ご注意くださいね。実際、移住したはいいが、忙しいわ、金がないわで、結局全然遊べない人もいるようです。

 さて、話が脱線しましたが、ではその所得が低い土地での職探しなのですが…。


5.職探しの方法
 前述の通り、沖縄でも、本土と同様幾つか仕事の探し方はあるかと思います。大別してみますと…

1.ハローワーク(職安)で探す。

何せ公的機関、様々な手助けを与えてくれ、求人の数もダントツで一番です。
メリット:@無料でたくさんの求人情報(地域別・職種別等)を入手することができる。
     A個別に相談に乗ってくれる。
     B求人情報のみならず、セミナーや訓練を通じて、就職の幅が広がる。

デメリット:@求人を出している会社の質に幅がある。
※企業側も無料で求人募集をかけることができるので、安易な理由で求人募集をしている会社もあり、振り回されることがある。例としては、もう募集は終わっているのに『募集』を取り下げておらず、意味もなく面接されるとか。
       A大変混んでおり、時間等制約される。

2.紙面広告で探す
沖縄にも、有名な求人募集の雑誌、フリーペーパーはたくさんあります。有名どころで言いますと、
・J-Warm(ジェイ・ウォーム)
・Agre(アグレ)
・Job-Gates(ジョブ・ゲイツ)

などが挙げられると思います。
有料・無料いずれも紙面は、もちろん本屋にありますし、それ以外にもスーパーの中や、コンビニなどにもおいてあります。
メリット:@購入(フリーペーパーの場合は取ってくる)してから、ゆっくりと自宅等で吟味できる。
     A発刊が週1だったり、週2回だったりするので、かなり新鮮な求人情報を入手できる。

デメリット:@ハローワークのように相談する相手はおらず、自分で先方の担当者と打ち合わせていかなければならない。

3.Web上で探す。
私もこの方法で見つけました。そしてこの方法もさらに次の2つに分けられると思います。
A)ポータルサイトで探す。
例としては、リクナビNEXT毎日キャリアナビエン・ジャパンなどが挙げられると思います。
メリット:@求人広告を出している企業の質が比較的いい。
※私の東京での会社も出したことがありますが、けっこう広告料高かったはずです。
  それに出すくらいですから、企業も求人に力を入れていることが十分に予想できます。
      A自宅でゆっくりと探すことができる。
      B無料。
      Cエントリーシート等、決められたフォームが準備されているので、入力が楽、
        かつ使い回しができる。
      Dいきなり電話、とかいうことがなく、たいていはエントリーシートをメールで送って、
        それに対しての返信が来る形なので、心の準備ができる。

デメリット:@インターネットが使える環境でないとダメ。
      A企業のハードルが高く感じられ、遠慮しがちになってしまう。
      Bポータルサイトによっては、沖縄の情報が極端に少ない。


B)行きたい会社の求人募集のページから入る。
 企業によっては、上記のようなポータルサイトではなく、自社ホームページに『求人募集』のページを設け、そこで募集している会社が多数見受けられます。
メリット:@その会社のホームページを見ないことには申し込めないので、
       「御社で働かせていただきたい」熱意が伝わりやすい。
     A無料
     Bやはり最初の電話がない分、心の準備ができる。

デメリット:@インターネットが使える環境が必須。
       A会社としては広告料がかかっていないので、その「求人募集」のページをずっと
        出しっぱなしというケースがあるため、申し込んでも無駄なこともある。

本土では上記の3つのほかに、最近では「人材紹介」なんていう方法もメジャーになりつつあるようですが、沖縄ではこの3つがメジャーだと思います(でも、あまり#3のネットでの求職はあまり聞いたことがないかも…)。

 では、私のお勧めとしてはどの方法か、と言いますと、ズバリ3つ全部の併用です。

 働きたい職種、いえ会社にかなりピンポイントの希望があるのでしたらまだしも、そうでない場合は、とにかく求職情報が多い方が間違いありません。ですから、ハローワークに通って、雑誌を買って、インターネットで調べる、というのが理想の探し方だと思います。

 では、具体的な職種等のお話ですが…

6.具体的な職種
 これは全くの私の印象としてのデータですので、本当に「参考程度」に思っていただければ幸いです。過度に期待をされたり、または気落ちされますことのないようお願いいたします。

 私の印象で(再度すいません)、給料がよく、その中で比較的求人の数も多いような気がするのは(金額はあくまでも参考程度に!実際は下限の方を参考にされてください!)、
・IT関係(システムエンジニア、プログラマ) 15万円〜40万円
・医療関係 13万〜35万円
・建築関係 20万〜50万円

のような気がします。
…もっとも上記のものは日本全国どこでもそうかもしれませんが。
 やはりいずれにしても何らかの技術を持っているほうが、就職に有利であることは、間違いのないことです。

また上記以外でも、所得の高低は少しシビアになるかもしれませんが、
・販売サービス
・飲食業
・コールセンター業務

は、これまた日本全国に数ある職種で、ここ沖縄でも盛んです。特にコールセンターは、今多くの企業が沖縄にコールセンターを作り、対応しているそうです。
※一説によると、その県民性から「コールセンターは大阪に作るな。沖縄に作れ
  が通説になっているとか。本当だとしたら面白い話ですよね。
 ただ、正社員という雇用形態でとっているかどうかは、少し不安が残るかもしれません。

 そして別のところで触れましたが、「どうも歯医者と美容室、そして飲食店が多い気がする」ということから分かるように、
・歯科衛生士・助手 13万円〜25万円
・美容師、エステティシャン 12万円〜25万円
・コック 15万円〜25万円

もけっこうあるように感じます。

そして、もちろん!
・総務
・受付
・経理

などの事務職もありますのでご安心を。ただ、やはり倍率が非常に高いので、大変かもしれません。

 また、介護の仕事ももちろんあります。在宅介護・デイサービスも多いかもしれません。そして観光立県でありますので、観光業も多いかもしれません(思っていたよりは少なかったですが…)。ホテル業、ダイビングインストラクター、レンタカー業務なども、給料は不明ですが、求人はあります。

 最後に、もちろんこのサイトをご覧いただいている方もお分かりだと思いますが、沖縄も他となんら変わりのない一つの社会ですので、本土に存在する職種は、その数的比率は多少異なるとはいえ、沖縄にも間違いなくございます。つまり、今私が列挙しなかった職も、いわば「普通に」ありますので、それをご希望の方も「ああ、私の今の職種は沖縄ではないんだぁ…」と、どうか気落ちなさらぬよう。

 詳しくは、お役立ちリンクにも書いておりますが、ハローワークのインターネット検索サービス等をご利用ください。

(続く)

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