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勘違いしてません? 
〜沖縄について、本土の人間が持つイメージと現実〜

 私もそうだったのですが、沖縄は観光名所ですし、そして折からのブームに乗って様々な映像が、テレビや雑誌などの様々な媒体を通して、本土の人の目や耳になだれ込みます。
  そのせいか、わりと「沖縄ってこんなところ…」というイメージが先行する土地のような気がします。しかし、私自身が抱いていた沖縄のイメージが、住んでみると実は違ったということが多々ありました。そのいくつかを列挙します。
 
「別にそんなこと思ってないよ」と言う方、すいません。
1ページ目
〜1ページ目〜
1.全員酒豪?
2.冬でも泳げる?
3.食生活について その1
4.物価
5.田舎?
6.女性の肌
7.運転のマナー
8.全員泳げる?
9.私の友人の勘違い
10.夏でも過ごしやすい?
〜2ページ目〜
11.海がとても身近?
12.満天の星空
13.笑点
14.ストレスフリー?
15.石敢當
16.美人が多いイメージ
17.沖縄と鉄道
18.赤字の会社
19.沖縄の方言
20.「アロハシャツ」と「かりゆしウェア」
〜3ページ目〜
21.沖縄と温泉
22.観光客の方の服装について
23.沖縄と魚消費量

1.全員酒豪?
 これ、皆さん思っていませんか?顔の濃い男女が全員、一升瓶の泡盛を抱えて夜な夜な飲み会をやっている…。
 決してそういうことはありません。
 いや、実際酒飲みはたくさんいますよ。アルコールの消費量も全国で、高知県や秋田県に次ぐ上位を争うそうです。
 でも、「全員」が酒豪と言うわけでは全然ありませんでした。飲めない人も普通にたくさんいます。顔が真っ赤になってしまう人、頭痛を訴える人、寝ちゃう人…。そういった意味では、本土とあまり変わりはなさそうです。「飲む人は飲むし、飲まない人は飲まないし、飲めない人は飲めない」です。
 でも、はっきり言って偏見ですが、顔の濃い人に(しつこくてごめん)「あまり飲めないんだよね…」って言われても、説得力がありません。「お前飲めよ!飲めるだろ!どう考えても飲めるはず!」と突っ込みたくなります。でも実は…私も酒は飲めません。


2.冬でも泳げる?
 少なくとも、私はそう思っていました。イメージは完全に「常夏(トコナツ)アイランド」でした。冬でも、アロハシャツとビーチサンダルをつけて、サングラスをかけた人たちが、冬でも海にたくさんいて、ナギサを笑いながら駆けている…。そんな風に思っていました。本気で。
 で、実際に冬でも泳げるかっていうとですね、無理です。寒いです。普通に。

 もっとも、気温も真冬でも15度強はありますし、水も海流の関係で本土よりは温かいと思います。なので、根性を出せば泳げるには泳げます。実際、本土からの観光客で、(私のように)勘違いしている人たちが根性パワーを出力全開にして、海に入っていく様子もごくたまに見受けられます。当然腕を体に固く回し合わせて震えながら。
 沖縄は熱帯ではありません。亜熱帯です。普通に四季があります。それに伴って、冬があります。「本土よりは寒くない」だけです。

 実際、そのように勘違いしている本土の人は多く、友人の移住者(福岡出身)は、冬に移住してきたのですが、半袖オンリーの装備しかしておらず、引越してその初日に服屋さんに駆け込んだそうです。
ではありますが、ウェットスーツを着たダイビングでしたら、冬でも可能です(そんなに高くないウェットスーツも多いようですし。実際、ダイビング目的の、“正しい知識”を持った観光客は冬でもたくさん来島して、冬ならではの海の景色を楽しんでいるようです。
 いくら寒いと言っても、前述の通り10度を下回ることはまずありません。なので余談ですが、家に暖房の装備がほとんどない家もあります。なので、引越しの際に家を見るときは、冷房は言うまでもありませんが、暖房器具もあるかどうか、是非見てください。
 あと習慣として、沖縄の人たちはロングコートをあまり着ません。持っていないのです。ただ、必要がないか…というと、私自身は着てもいいんじゃないか、と思える寒い日はあるのですが、とにかく習慣として着ません。なので、街をロングコートを着て歩いていると、「あ、ナイチャー(本土の人)だ。」と、やや笑って指摘されます。

3.食生活について その1

 沖縄に移住してきて、たまに東京の友達や家族と電話で話をすると、必ずと言って良いほど聞かれるのが、「どう?食事慣れた?」という言葉です。
 これも、とても誤解している人がいると思われる分野です。生粋の東京の人とかですと、根本的に沖縄を外国だと思っているようですね。

 結論を言いまして、食生活は9割がた同じです。残りの1部は、食材が少し異なる(というか増える)違いです。私はほとんど自炊していることもありますが、東京にいたときと、全く同じものを食べております。

 店頭に並んでいるもので異なるものとしては…
・豆腐のコーナーに、「島豆腐」という木綿ごし豆腐よりも固い豆腐がある。
・青野菜のコーナーに、本土ではあまりメジャーではない謎の葉野菜がある。
・肉のコーナーに、テビチ(豚の足)等、目新しい部分が並んでいる。
・缶詰のコーナーに、ランチョンミートがたくさん並んでいる。
・パン、牛乳、豆腐、その他、メーカーが沖縄
  例:具志堅パン、オキコパン宮平乳業まえさと などなど。
・お菓子コーナーに、ちんすこうサーターアンダギーなどがある。

 ですので、食材に関しては、自分で作るのであれば本土と全く同じものを食べることができます。

 ただ、はっきり言って、食材費は決して安くないです!これは断言しておきます。よく、東京の友達に「…でも沖縄、物価は安いでしょ?」といわれます。とりあえずこのテーマ中は、食材に限って話をしますが、安くないです。むしろ全体的には高いです。
 まず、産地が沖縄のものではない場合、単純に本土からの燃料費が乗ってきますので、特に野菜が高い!!絶対に東京の八百屋で買ったほうが安かったです。

 もちろんモノによっては沖縄のほうが安いものもたくさんあります。が、基本的に食材は本土と「良くても同じ、普通は高い」くらいに思っていたほうが間違いないかと思います。

 さて、次に外食の話ですが、沖縄の人は外食が大好きです。定食が安い、共働きが多い、人口に対して外食産業がとても多い(事実)、等理由はいろいろありそうですが、沖縄の人は所得の割に、外食にお金をかけているような気がします。

 そして外食で食べるものですが、…これも、結局は本土と同じです。私も、イメージとしては、「泡盛を飲みながらゴーヤーチャンプルーを食べて、何だか名前は知らないが、長寿の秘訣となる不思議な料理を夜な夜な食べている」みたいなイメージがありました。
 …えー、そんな人いません。
 いやもちろん、そういうコアな人もいますよ。ですが、たいていは本土の人と同じものを食べています。

 若者の飲み会の例を挙げましょう。
 まず『シーザーサラダ』、『たこわさ』、『軟骨のから揚げ』、『ピザ』、『パスタ』、『ご飯もの』、でデザートが『アイス』。
 …本土と同じですね。もちろんこれにバリエーションとして、チャンプルー料理が加わったり、グルクンという沖縄特有の魚料理が入ったりすることがありますが、基本的には同じ味覚をしております。
 
 まとめさせていただきますが、沖縄での食生活は、基本的に、本土と同じですので。
 これは女友達に聞いたのですが、高校時代、彼女が友達と国際どおりを歩いていると、明らかに観光客と思われる数人が、その目に好奇心をたたえて、「ねーねー、ここら辺で安くて美味しいもの探しているんだけど。できるなら現地の人がよくいくところ。いつも君たちどこで食べるの?」と聞いたそうです。
 彼女たちは顔をあわせた後で、こう答えたそうです。「…マクドナルド。
 
本土の皆さん、沖縄は日本です。沖縄の人は日本人です。同じもの食べてますから!

4.物価

 これも強く言いたい!それも移住を考えている人には強く言いたいです!
 大前提として覚えておいてください。先ほど食費のところでも軽く触れましたが、沖縄の物価は決して安くありません!!「安い」と思っている方、大間違いです!!
 地価に関しては、九州では福岡の次に高いそうです。それに伴い、家賃も高いところは高いです。水道光熱費も別に全然安くありません。どちらかと言うと年々上昇傾向にあるらしいです。

  こちらに来て「安い」と思ったものは…
・タクシー初乗り(450円)
・缶ジュース(110円)
・弁当(300円とかでかなりしっかりしたものを食べられる)
・外食代(一人3000円出すと、『今日はけっこう食べたね』となる気がする)
・バイト代(600円とか普通にある)
・ビリヤード代
・カラオケ代
とかですね。あとは高いです。

 またはコンビニやスーパーなどで買うものは日本中同じですので、「安い」はずはありません(むしろこんな離れた場所で同じ値段にできること自体すごい)。

 ただ、物価指数とかを見ると、東京や大阪はいつも当然のように高い順位なのに対して、沖縄はいつも下にあります。なので安いと思われがちなのですが、家電製品などは競争が低いのも手伝って、安くありません。
 この「思っていたより物価は安くなかった」という意見は、本土からの移住者のうち、9割以上から聞かれる発言です(残りの1割の方はどうしてそう思わないのか不思議です)。なので、これから移住を考えている方、是非この点は真剣に考えることをお勧めいたします。何せ、賃金は安いのですから!!

5.田舎?

 私の祖母は、東京生まれ東京育ちです。東京大空襲もバリバリ生経験し、終戦後は丸の内でバリバリ働いてきた、生粋の東京っ子です。
 私が沖縄に行くということを伝えたとき、それはそれは寂しそうにしてくれました。今生の別れとでも言わんばかりに。「東京から飛行機で2時間ちょっとだよ。」という風に言っても、もう気分は外国に行く雰囲気。東京で生まれ育った彼女にしてみればそれはそれは遠いところなんです。
 そして決定的なのは、彼女の脳内にある沖縄というのは、『沖縄』=『ちゅらさん』でしかないんです。これ、本当ですよ。あれはみなさんご存知の通り、小浜島というそれはそれは“自然の美しい〜”ところです。あれこそ正に、沖縄の美です!ではありますが、あれが全ての沖縄、では決してありません

 あんな景色は沖縄本島ではまずありません。

 別に私の祖母でなくとも、一度も沖縄に来たことがない人は、完全に沖縄というところが、“南の島の楽園”で、イメージが完成されていると思います。
 どこに行っても降り注ぐ強い陽光、力強く生い茂るヤシの木、一面に咲き誇るハイビスカスの花弁、窓を開ければ全面に広がる紺碧の海赤瓦(あかがわら)の屋根の下、のんびりと会話を楽しむオジイとオバア…。
沖縄はどこに行ってもこんな感じ? 沖縄はどこに行ってもこんな感じ? 沖縄はどこに行ってもこんな感じ? 沖縄はどこに行ってもこんな感じ? 沖縄はどこに行ってもこんな感じ?
謝刈公園からの夜景
 ていうか、反対にズバリ言います。沖縄は、普通に都会です。
  …いや、都会とまでは言わないまでも、普通に栄えた街です。特に那覇は。ビルも立っていますし、道路も片側3車線。渋滞もすごいですし、空気も汚い。 みなさんのイメージしている“沖縄”は、本当に離島か、または北部の方に行かないと見られませんので!
 あ、ただ、道路には普通にヤシの木が生えています。そういった意味では、唯一イメージとあっているところかもしれません。

 にしても、最近の本土のメディアが作り出す沖縄…。本当に誤解を招くよな。

6.女性の肌

 何とも艶かしいテーマになってしまいました。でも、このページ、「勘違いしていませんか?」というところに載せる必要があると感じましたので(?)失礼いたします。

 何故こんなテーマを思いついたかといいますと、東京で働いていたとき、前職の会社で、こんなセリフが飛び込んできたことに端を発します。それはある女性(東京出身)が言った、こんなセリフです。

「昨日テレビでシークァーサーの特集をやってたんだけど、あれ、肌にいいらしいわぁ。だから沖縄の女の人、毎日飲んでるから肌きれいなのね…。」

 その後沖縄に来た私は、ある時このセリフを思い出し、このセリフに2つの勘違いがあったことを発見しました。

 その1シークァーサーを毎日飲んでいる人、そんな人いません。めったに飲みません。ていうか、全然飲みません。本当にたまーに飲んでいます。観光客が喜んで飲んでいるだけです。

 その2:本論なのですが、女性の肌は、概して本土の女性のほうがきれいです。キメ細かく、白いのは圧倒的に本土の人です(沖縄の女性の方、ごめんなさい…)。先ほどのセリフを、沖縄の女の子に「本土ではこんなこと言ってるんだよ」って言いました。そしたら、「(沖縄の)あんな日差しをまともに浴びてきれいなわけないじゃない」とあっさり一蹴。確かに、あの突き刺さる日差しをビシビシと浴び続けて、ダメージを受けないわけはないですよね。

 実際、肌がきれいになるには、「低温+湿度」だそうです。北国の人がきれいなのはそのおかげらしいです。沖縄ではこの「低温」があり得ませんから、この要因は期待できません。

 あともう一つ、沖縄の女性の肌を蝕む(言いすぎ)要素があります。それは水道水の水質です。沖縄は石灰岩が多く、水が本土よりもずっと硬質なのです。ようするに硬水なのです。すると、洗顔で使う場合、肌に与える影響は(本土より)大きく、きめ細かい肌作りには余り向かない水質ということになります。やはりこまめなスキンケアは必要ですね


 重複するようですが、実際、本土の女の人のほうが、概して肌はきれいです。興味深いことに、沖縄の女の子に、「ナイチャー(本土の人)みたいだね。」「ナイチャーかと思った。」というと、とっても喜びますよ!!これホント。
 最後に余談ですが、私個人としては、沖縄の女の人の、目が大きく、彫の深い立体的な顔、とても好きですよ♪


7.運転マナー
 これは別に「誤解してませんか?」のコーナーに入れる必要もなかったのですが、どちらかと言うと、私が偏見を持っていた部分でしたので、反省の意味も含めて書かせていただきます。

 私は、東京にいる時に、沖縄出身の先輩がいました。その先輩に、沖縄に行く胸を話しましたところ、色々なことを教えてくれたのですが、その中で、「沖縄に行ったら、きっと運転でイライラするよ」というものがありました。私が「それは『のんびりしてる』ってことですか?」って聞きますと、「うーん、それもあるけど、どっちかって言うと『自分勝手な運転』だから」と答えました。

 なので、私はてっきり、沖縄は本当に自分勝手な運転ばかりで、マナーが大変悪いところだと思っていました。

 が、そんなことはありませんでした。
 意外とみんな「普通の運転だった」というのが正直な感想です。ゆずるところではゆずってくれますし、逆にこちらが譲った場合は、お礼もしてくれます。もちろん人によっては譲ってくれなかったり、お礼を言わなかったり、アオったりする人もいますが、それは日本全国どこに行っても同じこと。特別沖縄にそういう無礼な人が多いと思ったことは一度もありません。むしろ、道路で鳴らされるクラクションの数は、個人的には少ない気がしています

 ただ、幾つか感じた、沖縄の運転マナーの疑問点もあるにはあります。


 まず、これも日本全国共通なのかもしれませんが、タクシーはかなり自分勝手な運転をしているように見受けられます。いきなり止まって客を拾う、道路の真ん中で客の乗降をさせる、客待ちで道路を占有するなど、かなり勝手さは枚挙に暇がありません

 沖縄では電車がないため、市民の足としてタクシーがよく使われております。実際、初乗り料金も450円くらいで安いので、乗り合わせた部活の中学生なんかが、試合会場に着いてゾロゾロとでてくることなどもしばしばあります。
 なので、それだけにタクシーの台数がとても多い。するとそれに伴って、質の低下がややもすると騒がれることになります。

 実際、今沖縄では、このタクシーのマナーが社会問題になっています。先日の琉球新報(沖縄の新聞)には、そのタクシーマナーの特集で、こんなことが書かれていました。「(前略)最優先で改善するべき点は、『運転手の応対・言葉遣い』で30%、続いて『運転マナー』21%『禁煙の取り組み』11%だった。(中略)違法駐車や急発進、急停止、急な割り込みなどの交通ルール無視や、「あいさつがない」「身だしなみがない」「タバコ臭さ」などもあった。」というようなことが書かれていました。
 別の新聞(沖縄タイムス)でも、一度特集を読んだのですが、何と客に「死ね」と言ったというケースがあったそうです!!

参考URL:http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-10724-storytopic-1.html
        http://okinawa-drive.jugem.jp/


  別の疑問点としては、ウインカーを出さずにいきなり曲がる人が多い(笑)。

 あと、先日レンタカーで働いている人から聞いた話です。そのレンタカーを利用したあるお客さんが言っていたらしいのですが、「道路の真ん中で車の中で寝ている人がいた」とのことです!それも主要な街道で。
 つまり、交差点で信号待ちをしている間にどうやら寝てしまい(!)、そのまま起きなくなってしまったらしいのです。みんな、クラクションを鳴らすやら回避して進むやら。その車の横を抜けるとき、みんな「この人死んでんじゃないの?」って窓の中を見て言ったそうです。
 っていうか運転中、交差点で熟睡するなよ!!!

  もちろんこれは超例外中の例外ですよ♪

 結論としては、概して沖縄、最初のイメージよりは運転マナー悪くなかった気が、個人的にはしています。


8.全員泳げる?
 沖縄に来るまでのイメージとしては、夏になると、高校生くらいの若者は男女問わず、降り注ぐ黄金の日差しの中、白い砂浜やしの木をバックに紺碧の海に向かって駆け下りていき、こんがりと焼けた小麦色の肌で、白い歯を見せて笑いながら遠泳&素潜り10m。イメージは「はじめの一歩」にでてきた沖縄出身のタフネス・ファイター「島袋岩男」です(知らない方ごめんなさい)。

  みなさんも少なからずそういう絵を思い浮かべませんか?

 そんな景色、沖縄本島の那覇市で住む私は、一度だって見たことはありません。島袋岩男?そんなごつい奴いません。そして今後とも見ることはなさそうです

  基本的に、沖縄の人は泳ぎません。ていうか泳げません。それがプールであれ海であれ。
  聞くところによると、以前はプールのない学校もたくさんあったとか。そしてその代わりに海で水泳の授業…も別にありません。なので、本当に泳げる人が少ないそうです。
  実際、市営であれ民営であれ、室内プールなども少なく、あってもなかなか開放されていないのが現状です。一部スイミングスクールがある程度です。
 なので、沖縄では水着を持っていない女の子もたくさんいるんですよ!東京なんて毎年買っている子がたくさんいるのに!!

  ちなみに面白い話。
 沖縄の人の中には「内地の人(本土の人)、みんな泳げるイメージがある」と思っている人がいるそうです。お互いがそう勘違いしているって面白いものですね。

9.私の友人の勘違い
 これから書く内容は、ほとんどの方は「別にそんなこと思っていない」と思うのですが、中にはこんなすごい勘違いをしている友人が私にはおりましたので、その2つの例をご紹介します。

1)刺身が青い?
 会社の先輩と、私の沖縄行きについて話していた時のことです。その先輩はどちらかというと沖縄行きに否定的な考えの持ち主でした。というよりも、私が行くことについては何も言わなかったのですが、「俺(先輩)は行けないなぁ」という意見でした。なぜかと言うと、彼いわくは…「だってさ、沖縄って刺身も青かったり緑だったりするんだろ?それはやだよ!」。

 … 別に沖縄だって、グッピーやネオンテトラの刺身を食べているわけではありません(しかもグッピーだって身は別に青くないのでは…)。
先輩:「刺身はやっぱり“普通”の色じゃなきゃ。」

  大丈夫です。本土の方。鮮度はさておき、沖縄だって、寿司ネタ、刺身ネタは本土と同じですよ。
しかし、その先輩、どこからそういう間違った情報を手に入れたのでしょう。

2)夜寝るのが早い
 東京の女友達が、メールをくれた時の話です。そのメールは、夜の8時17分に届きました。

「件名:こんばんは」


これはいいとします。しかしその次の、本文に入る前の導入の一文が、少し勘違い入っておりました。

南の方は夜が早いと聞いたのでもう寝ていたらゴメンナサイ。」

 …誰に聞いたのでしょうか。南の方は夜が早い?まだ夜の8時ですよ!決してそんなことはありません。別のところでも節々で触れさせていただきましたが、沖縄はむしろ夜型社会です。日中の暑さを避けるため、そして電車のない車社会なので、夕方過ぎから人々は行動を開始します(もちろん仕事は朝からですよ!)。
  何せ飲み会が夜の11時〜12時から始まったりする文化ですよ?終電を考えなければならない東京では考えられない話です。

 そもそも、単純に言って日本には時差がないので、経度的に西に位置している沖縄は、日没時間が東よりも遅いことになります(例えばきのう、4月4日では、東京よりも45分、沖縄は日没が遅かったです)。そういったことも関係して、沖縄では決して夜は早くありません


10.夏でも過ごしやすい?
 沖縄の夏は暑いです。降り注ぐ日差し、照り返す青い海…。まさに南国です。実際、夏の紫外線は、本土のそれのおよそ5倍とか。東京では白かった(?)私も、今ではすっかり、歩いているだけなのに健康的に浅黒くなりました。

よく、東京の友達と話していて、時々こんなことを聞いてくる友達がいます。「やっぱり沖縄の夏は暑いの?」。私は当然こう答えます。「うん、やっぱり暑いよ」。すると、友達は加えてこんなことを聞いてきます。「あっ、でも沖縄の夏ってカラッとして過ごしやすいとか?」。

沖縄の夏ってジメッとしています。とても。

沖縄の湿度は年間を通じて70〜90%。本土よりもはるかにはるかに湿気の多い場所です。事実、よく薬局とかに売っている、『クローゼットなどの湿気を取る』商品がありますが、あの効能期間はよく「3〜4ヶ月」と書いてありますが、ここ沖縄では1ヶ月でタプンタプンになってしまいます。すさまじいばかりの湿気です。家に発生するカビ対策で、奥様達は苦労しています。

そしてこのジメッとした期間が、沖縄は長いんです。梅雨から秋にかけて、約半年も続きます。決して沖縄の夏はカラッとしていませんので。 
ただ、現実に、そんな沖縄の夏を過ごしやすくしている要素があります。このおかげで、確かに“ある意味”過ごしやすくはなっています。その要素とは…

1.風が強い
 沖縄の平均風速は4.7mで、全国1位です。
この海からの風が、こもりかねない熱気を運び去ってくれます。東京などは、ビルに囲まれ、その照り返しとエアコンの廃熱で、いよいよ熱せられていますからね(ヒートアイランド現象)。実際、最高気温は沖縄なんかよりも東京のほうが高いですからね。

2.ビジネスシーンにて
 沖縄では、ビジネス等公式の場で、かりゆしウェアという開襟シャツ、いわばアロハシャツが認められています。ビジネスマンであっても、そのド派手な開襟シャツで会社訪問をしています。東京など、どんなに暑くても上下そろったダークカラーのスーツをビシッと着なければなりません。誰もが「あほらしい…」と思っていても、いまだにそうですからね。早くクールビズの徹底化が望まれているのではないでしょうか。いずれにしても、沖縄ではこの軽装化がいち早く進んでいるため、見た目にも、そして実際にも涼しげではあります。

3.移動が車
 何度か触れましたが、沖縄は徹底した車社会です。仕事も遊びも車で移動します。なので、東京など都市部のように、駅までの、そして駅からの徒歩区間がありません。実際、あの区間で汗びっしょりになりますからね。本当にドア・TO・ドアで移動しますので、かなり楽です

 こういった要素も手伝って、沖縄の夏は、「過ごしやすい」イメージがあるのかもしれませんが、あくまでも、気温・湿度の統計的には、決して過ごしやすくはありませんましてカラッとはしていません!


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