沖縄お勧めスポット 〜食べ物編〜
ここでは、今まで訪れた食べ物屋さんを、写真つきで紹介、そして独自の観点で評価していきたいと思います。
沖縄の食生活は、基本的にはかわらないのですが、時として本土の常識を覆すものがあります。
皆様の好奇心と、沖縄に対する興味を増進できれば幸いです。。詳しくお知りになりたい方は、お問合せくだされば、分かる範囲でお教えいたします。
1.手作りさくさくパイ 『ふりっぱー』
きっと沖縄好きの皆さんなら、美ら海水族館に行かれたことがあると思います。ご存知のことと思いますが、美ら海水族館は、本部半島にあります(『もとぶ』と読みます。『ほんぶ』ではありません)。
美ら海水族館にいかれる場合は、ほとんどの方が那覇から58号線をずっと北上して行き、そこから449号線に乗って本部半島に入ると思うのですが、その半島に入ってすぐにあるお店がお勧めです。その店の名前は「ふりっぱー」。
実は、この店はステーキが非常に有名なんですが、今回私がお勧めしたいのは、その店で焼いている、サクサクの「手作りパイ」。
一個一個は一口大のサイズなのですが、値段も手頃(1個50円!)で、アップル・ブルーベリー・パンプキン・カスタードの4種類が「今焼きあがったばかり」とばかりに、バットにズラッと並べられておりました。
甘さも控えめで、何より歯ざわりが楽しめるので、男性の私でも美味しくいただけました。
次回は、是非是非ステーキも食べたいと思います。
2.花笠食堂
那覇では有名な大衆食堂です。
多くの人が、「あぁ懐かしい!高校時代よく行ったさー。」と言います。『
高校時代』というフレーズで大体のニュアンスがつかめていただけるかと思います。要するに…
・安い
・ボリュームがある
・別にきれいではない
実際、料金も
500円〜1000円と安く、本当にボリュームがあります。メニューは全て定食形式なので、必ずライスがついてきます。なので、『みそ汁とライス下さい』と言うと
、ライスが二つになってしまいますので、注意が必要です(ちなみに沖縄でみそ汁は、一品の立派な料理です)。
あと、そばにポットで置いてあるアイスティーはセルフサービスで飲み放題です。
場所は、国際どおりから平和通に入って真っ直ぐ行くと、牧志公設市場の十字路に来ます。その左側に、大きく「
花笠食堂」の看板があるのですぐに分かると思います。その看板の横を入って奥に行くと食堂があります。ちなみにその食堂の側は
野良猫の楽園です。
中のおばちゃんたちもとても元気で愛想もいいです。
もちろん安さと量とで、若者向けかと思われがちですが、近所のおばちゃんや、評判を聞いた観光客なんかも来ますから、皆さんも是非行ってみてください。
3.ゆんたくそば 御殿山
沖縄では、ラーメン屋さんよりもこの
沖縄そば屋さんの方がたくさんありますし、一般にはメジャーです。
沖縄そばは、そば粉を使わず、
小麦粉で作った麺です。なので、
ちぢれています。そしてダシは、メインとして
鶏がらや鰹節、昆布ダシをつかう、あっさりとした塩味です。
この沖縄そば、"
はまる"人ははまります。私も大好きです。美味しい上に、一般には
500円前後と安い。
さて、この沖縄そば、木炭を使った麺作り手法があるのですが、この手法の先駆けで那覇で知らない人はいないといわれるほどの有名店がこの『
ゆんたくそば 御殿山』です。
まず、
外装がいい。
ナイチャーうけします。なぜかって、
イメージぴったりのオキナワンなんです!赤がわら、広い縁側と広い庭。本当にナイチャーは
トキメキます!ちょうど、『ハワイに降り立ったらレイを首からぶら下げたハワイアン美女がフラダンスを踊っている』というあのイメージ!まさにぴったりの沖縄の家がそこにはあるのです。
そして味も、とても私個人は気に入りました。あっさりした味と、麺の太さがちょうどよく、大変美味しかったです。
麺とスープのこだわり具合が、『お品書き』の裏に書いてあり、大変時間をかけて作っていることがわかります。
麺もコシがあってプツンと切れ、均一な茹で具合。最高の一品ですね。書いててよだれが出てきそうです。
東京のラーメン屋も、人によって好みが大きく分かれるのと同じように、沖縄そばも、人によって好みやお気に入りの店が異なります。私は、この
御殿山はかなり好きな方に入ります。
雰囲気、味、値段、
ナイチャーの私は大好きです。
あっ、最後に1点、本土から来た人が戸惑う点なのですが、沖縄そばには
「レンゲ」はついてきません。スープはどんぶりに口をつけて飲みます。くれぐれも店員さんに、「すいません、レンゲがありません」って聞かないで下さいね。
4.タコライス パーラー千里
みなさんはこの「
タコライス」なる食べ物を知っておりますでしょうか。はじめた聞いた方でしたら、例外なく、「タコの入った…ご飯もの?」と考えられると思います。私も最初はそう思いました。
実はこれ、
「タコス」と「ライス」の融合料理のことなのです。アメリカ占領下にあった沖縄が生んだ、オリジナル料理です。
作り方は簡単、タコスの皮のかわりに、
温かいご飯を準備します。そしてその上に
タコスミート、
レタス、
トマト、
チーズなどの具を乗っければできあがり。
沖縄のチャンプルー(何でも混ぜちゃえ!)文化が生んだ偉大な(?)料理なのです。
そしてこれが非常に美味しい。
庶民の味として完全に定着しております。
さて、このタコライスを売りにしているお店が幾つかあるのですが、今回ご紹介するのは、金武町にあります「パーラー千里」です。
ちなみに、金武町、米軍の基地も近いこともあり、何ともガラの悪そうな、そしてさびれた感じの漂う、「いい感じに悪そうな雰囲気」の街です。
※ところで本土の皆さんは、「パーラー」と聞くと、どんなスタイルを思い浮かべますか?
沖縄では、何と言いますか、ファーストフードと喫茶店とファミレスの、チャンプルー(またか)
のような感じです。
いずれにしても、この金武町のパーラー千里は、タコライスで非常に有名な店です。なぜならば、タコライスの一号店だからです。
しかし有名店でありながらも、飾らないスタイルがずっと続いております。
店は、奥さんとおばあさん二人で切り盛りされ、店内も、破れたソファ、すすけた壁紙など、お洒落な雰囲気はないのですが、その敷居の低い感じがまた、私のような大衆心をくすぐってくれるのでした。 …初めて入る女の子はちょっと引くかも。
そして、だされるタコライスの安いこと!でかいこと!
値段表示もドルが記載されており、アメリカ人もよく利用することが分かります。
今回は、タコライスチーズと、タコス4Pを頼みました。これでジャスト1000円。
タコスのピリッとした辛さと、チーズのまろみがマッチして本当に美味しい!
おなかもいっぱいになります。お昼に食べても、その腹持ちの良さゆえに、夕食は軽くて済みます。
みなさんも、金武町に行かれることがありましたら、是非お寄り下さい!
5.ケーキの店マルメロ
前述のタコライス屋さんから少し名護方面に北上すると、2、300メートルいった左側にそのお店はあります。
ケーキと田芋シューの店「マルメロ」。
まず、田芋について説明しなくてはなりません。
沖縄の方言では『ターンム』といいます。
タロイモとかサトイモの仲間で、沖縄では祭事につきものの食材です。
昔はかなりメジャーな食材だったらしいのですが、
生産量が減ったのか、最近では高級食材になりつつあるそうです。
高温多湿の気候が生育に適しているようで、亜熱帯アジア各国の水田で
広く栽培されています。
そう、ここ金武町は、沖縄でも数少ない「水どころ」で、水田もあるんです。
沖縄で水田って見ないので、貴重な光景なんですよ!
さて、この
田芋を使ってシュー皮に包むという、
大胆なお菓子を作ったのがここマルメロ。
普通の洋菓子屋さんなのですが、この田芋シューで有名になりました。
一口食べてビックリ!
芋の粒が細かく残っていて、最初はザラついた感じに戸惑いました。でもその感覚に慣れてくると、
控えめな甘さがとても癖になってきます。
ここマルメロでは、田芋を作っている農家から
直接届いたものを
一つ一つ手作りで作っているそうです。
そして値段が安い!一個120円でした。
ちなみにこのとき、隣に並んでいた「田芋チョコシュー」と、やはり最近発表になった「田芋パイ」も購入しました。
この3個で税込み441円!!
財布にも嬉しかったです(笑)。
余談ですが、やはり隣に並んでいた「ホワイトチョコケーキ」、1個150円だったのでとても気になりました。今度行くときは買おうっと。
6.アジアンハーブ・レストラン カフェくるくま
那覇から南部に東南に小一時間ほど走った知念村の高台に、『
くるくま』はあります。
広い敷地と庭、そして海が見下ろせる素敵な高台、と優雅な雰囲気を味わうには申し分のないロケーションです。
『くるくま』は
アジアン・ハーブレストランということで、オリジナルカレーや本格タイ料理、ハーブ料理など新鮮なハーブを使った料理が売りです。
そしてその敷地内には売店もあり、
うっちん(うこん)や
ノニなど、体にいいものがたくさん売られています。ちなみにノニを試飲しましたが、
ノニはすごくまずいです。
前述しましたが、このレストランのテラスから広がるオーシャンビューの素晴らしいこと!
空も広く、緑も青々と生い茂り、かつ手入れされ、遠く広がる眺望にうっとりとすること間違いなしです。
料理も素晴らしいです。ただ、本格タイ料理ということですが、そうなのかなぁ。かなりいい意味でデフォルメされて、『くるくま』風にオリジナリティが出されている気がします。ハーブや野菜もたっぷりで、そんなに高くない値段の割に、本当におなかいっぱいになります。
辛い料理もたくさんありますが、きちんとメニューに辛さの目安表示がされていて、自分の調子に合わせて選ぶことができるのも親切です。
広い敷地、素晴らしい景色、綺麗な庭、美味しい料理、と本当に素晴らしいレストランですので、是非行かれることをお勧めします。
…尚、沖縄料理は一切食べられませんので。
7.炭火屋
前述の通り、本土の多くの人は、沖縄の人がいわゆる『沖縄料理』を毎日食べていると
勘違いしております。なので、よく東京から友達が来た時に何を食べたいか、と聞くと、必ずといっていいほど
「地元の人が良く行くところ」という、とても
勘違いに根ざしたある意味とてもムチャな注文をしてきます。よっぽど
『ガスト』に連れて行ってやろうかと思いますが。
しかし、そんな勘違いナイチャーの心を満足させる店があります。
国際どおりから少し入ったところにそれはあります。「
炭火屋」です。
たたずまいも
いい感じに味が出ていて、なんとなくあまり有名ではない『隠れ家』的な雰囲気がかもし出されております。実際
築60年の民家を改築したそうです。しっかり有名ですが。
そして中の雰囲気も
いい意味で煩雑で(ごめんなさい。本当に100%いい意味ですよ!!)
温かみがあり、空になった
泡盛のビンが、店内中そこかしこにビッシリと並んでいます。
そして料理。ナイチャー心をたくみにくすぐる、見事な沖縄料理の数々!何がナイチャー心をくすぐるって料理名ですよ。『
チキナーチャンプルー』『
ヒラヤーチー』『
あぐぅ』などなど。みなさん何のことか分かります?この、店員に
「すいません。これなんですか?」と聞く時のナイチャーのトキメキよ!!「これだよこれ。沖縄に来たんだからこの地元感
(決して地元民は毎日そんなもの食べていないのに)!」。
泡盛も
古酒も充実の品揃え。
そして店員のおじさんの笑顔がまた
愛嬌抜群!注文して3分後、
ニコニコして「すいません、(注文)なんでしたっけ?」と戻ってきちゃうんですから!
この雰囲気が多くのナイチャーを
沖縄病にしちゃうんですよね。
8.チャーリー多幸寿(タコス)
タコス第二段。
タコス、好きなんです。タコライスも。
沖縄市にありますこのタコスやさん、
沖縄で初のタコス専門店だそうです。
コリンザというショッピングビル近くの
パークアベニューというアーケード街にあります。
本格的なタコスや
柔らかシットリのトルティーヤ、は何と1956年に開業されたこの店でしか食べられません。
店内には所狭しと、
訪れた有名人の写真やサインが壁に並んでいます。そしてそれと並んで、紙ナプキンや身近な紙を使って書いたと思われる、
訪れたたくさんの客が書いた喜びの言葉が並んでいます。
客も、
若者、夫婦、家族、カップル、そして外国人と、たくさんの人に長く愛されていることが分かります。
私は、この沖縄市に独特の雰囲気を感じます。例えるなら、
普段「新宿・渋谷」で遊んでいた人間が池袋に足を踏み入れた感じ(…分からないですよね。すいません。私もよく分からない…)。
その沖縄市で
庶民の味、だけどこだわりの味として君臨するこの
チャーリー多幸寿。是非お試しください!
9.浜辺の茶屋
南部はドライブスポットが多いのですが、
斎場御獄や
にらいかない橋に行かれたら、是非足を休める意味でも、この
浜辺の茶屋にお越しください!
玉城の海岸沿いにあります。通りの道から少し入っていくと、海が見渡せた瞬間に店が見えます。
階段を下りていくと、中地下一階的な感じのところが店の入口です。そこからさらに下に下りると、そこは
静かな静かな海岸が広がり、店内に入れる順番が来るのをウェイティングする人がいたり、海と遊んだりする人がいたりと、
とてものんびりした景色が広がっています。
店の中も、
木をベースに作られた温かみのある質感で、海岸に向けて開け放たれたいくつもの窓が、店内に
開放感と射光をもたらしてくれます。
食べ物は少なめなのですが、
紅茶やコーヒーの種類にはこだわりを感じます。
この浜辺の茶屋が観光名所(?)として名を馳せているもう一つの理由、それは、この店の隣、実は宮本亜門さんの家だったりします。
沖縄に来てゆったりとした時間を満喫されたいなら、まさに沖縄の持つ時間のイメージにぴったりの安らぐ空間、浜辺の茶屋に是非足を運ばれてください。
10.タイ料理 シャム
エスニック料理大好きななんです。
タイ、
ベトナムが主に。
東京にいるときから色々な店を探して行っていたのですが、沖縄に来てから、どこかいいエスニック料理はないかと探しておりました。
そして見つけたのが
玉城村の
タイ料理「シャム」です。
玉泉洞のそばにあります。
概観を見れば分かるとおり、とても
家庭的な雰囲気の店です。
タイの奥様を持つ日本人のシェフが腕を振るう、
温かみのあるタイ料理です。
店内に入ると、
タイの装飾品がいっぱいで、
気分からしてエスニックムード全開です。使っている
香辛料、ハーブは自家製だそうです。
メニューもほとんどが
ライス付で600〜800円くらいでリーズナブル。
私の大好きな
トムヤンクンも本当に美味しい!
土鍋に入ってくるのですが、ふたを開けた瞬間ブクブクと煮立っているほどの熱々!!
辛さも
日本人の味覚に合わせて調節されて、辛さにやられることなく、
最後まで美味しくいただけます(タイでタイ料理を食べた時は、本当に美味しいのですが、半分は辛さとの格闘でした…)。
場所は少し通りから中に入ってしまうので分かりにくいのですが、とっても家庭的な雰囲気で美味しいので、是非いかれてください!
私もリピーター決定です!