冷静に沖縄について思うこと
〜沖縄の良いところ & 悪いところ〜
私の今の上司(福岡出身・大阪本社から出向で沖縄に来た)が、言っていました。「”憧れ”で沖縄に来たのではない方が、幸せかもしれない」。そして、私もある部分では同感です。
どういうことかと言いますと、やはりどんなに理想と思える場所でも、そしてそこに一度旅行で行って素晴らしい人と巡り合えたとしても、やはり住むと、色々と悪い部分が見えてくるということです。もちろんこのようなことは、理性的に全ての人が分かってはいることですが、実際に現実に触れたときに、憧れが強ければ強いほど、ギャップに苦しむケースが多いような気がします。海外生活に憧れて移住した日本人の中にも、それを苦しむ人がいるのと同じです。
沖縄は、間違いなく素晴らしいところです。きれいな海、空、空気、温かく懐っこい人…。しかし、やはり首をかしげてしまう部分を目にすることが多々あります。
私は幸い(?)、”憧れ”で移住したのはない人間ですので、ある意味冷静に、見ることができている気がします。
このページでは、そんな私の、沖縄を冷静に考えたネタを見て、知っていただければと思っています。
もちろん、どんなギャップをもものともしない強い強い”超憧れ”をもっている人もいますのでね!海外生活を最初から完全に楽しめる人がいるのと、これもまた同じ。
31.粟国島の「用事」
先日に引き続き、粟国島出身の女性の友人から聞いた驚きの風習シリーズです。
先日、彼女は「法事があるから」ということで、会社を5日休んだそうです。そして粟国島に帰っていきました。
今回は何の法事だったのかと聞くと、「オジィとオバァの結婚式だよ♪」と言うからびっくり。私は「・・・え?再婚したの?」と聞くと、彼女は笑いながら「いやいや、とっくに死んでるよ」と言うのです。
粟国島の、埋葬に関わる風習を少し聞くことができました。
※ただ、彼女も別に学問として体系的に学んだわけでは当然なく、子供の頃からの風習を漠然とうろ覚えしているだけな上、私も理解が甘い部分がありますので、よく知っている方からは「そうじゃない」というお言葉をもらうかもしれませんが…。
粟国島は何と、風葬の習慣があるらしいです。もっとも、風葬と言っても完全に野ざらしにするわけではなく、洞窟を掘り開いたお墓に横たえて、洞窟の入口を石で塞いで放っておくそうです。
※ちなみに、この洞窟の入口を塞ぐ作業は、適当な大きさの石を積み重ねて行うそうですが、きちんとした順序があるため、適当に積むと崩れるそうです。
そして風葬してから何年か後に(決められた年数がある)、骨を洗う儀式があります。つまり、風葬して肉が腐り落ちた後の骨をきれいにして、骨壷に入れる儀式です。火葬していないので、骨の数や大きさはかなりのものになるので、本土の骨壷よりもずっとずっと大きいそうです。骨を崩して骨壷に納め、最後に頭の部分を一番上に乗せ、その儀式は終わります。
そして夫婦共にそのように骨壷に入ってから、さらに何年か後に、今回彼女が法事で行った、「結婚式」を行います。つまり、男の骨壷と女の骨壷の中身(骨)を一緒にするのです。なぜならば夫婦だから。
この儀式はあくまでも扱いは「結婚式」なので、当然祝い事扱いです。つまり、この作業が終わった後は、親戚一同が介して、宴会が行われるそうです。彼女もその宴会の手伝いのために、今回帰郷したのでした。
余談ですが、このお墓となっている洞窟、親族なら誰でも入れるかと言うとそうではなく、「入れる周期」の人しか入れないそうです。
その「入れる周期」は何で決まるかと言うと、ノロ(本島で言う『ユタ様』)が、その人の年や色々な要素から算出して、「今年は干支で〇〇年の人間は入れない」みたいなことを言うそうです。要するに易学ですね。彼女は戌年だったので入れなかったと言っていました。
そういえば、粟国島って、映画「ナビィの恋」の舞台になった島だったのですね。私もつい最近知りました。いい映画でした。ナビィの旦那が切なすぎる気がしたのは私だけでしょうか…。
その粟国島の友達に「あの映画、(方言がすごいので)字幕がないと分からなかったよ」と言うと、笑いながら彼女は「オジィ、オバァの会話は本当にあんな感じだよ」と答えてくれました。
最後に。
なぜ今回のタイトルが「用事」になっているかについてですが、この一連の話を聞いた後で、私は彼女に「…で、その結婚式のことを粟国島では一般に何て呼ぶの?」と聞きましたところ、彼女は「…さぁ、何て言ったっけなぁ…。自分たちは「用事」と書いて『ゆぅじぃ』って呼んでるけど」と言っていたからです。
『ゆぅじぃ』…。
私の脳裏に、東京の友達の顔が懐かしくよみがえってきました。「祐二ぃ!飲みに行こうぜ!」
32.ガソリン代
別のところで、「
沖縄のガソリンスタンドは値段表示がない」と言う事を触れさせて頂きました。
ガソリンの価格がかつて無いまでに高騰している昨今になりましても、
相変わらずほとんどの店で値段表示はありません。
しかし、やはり
値段の比較をしたいのは、値段表示を標準で行っている本土から来た私たちだけではありませんでした。多くの県民から、
価格が給油所にて示されていないことによる苦情や疑問の声が上がったそうです。
そして
その事態を重く見た県が、
金額の店頭表示を実施するよう指導する方向で検討に入ったそうです。しかし、
県内の給油所の事業者組合は「(値段表示をすることは)死活問題なので、組合としては各店頭に強くは言えない」と困惑しているそうです。
…つまり、「
旦那ぁ、あっしら、金額がバレちゃ困るんですよ…旦那も分かるでしょう?ヒッヒッヒ…」と言う事なのでしょうか。
さらに組合はこう続けます。「
ガソリンは品質に差がないため価格の高低が命綱。運送コストの地域差や事業所の大小による仕入れ値の差が価格に反映されており、価格表示で競争になれば過疎地の給油所や規模の小さい給油所はつぶれてしまう」
…それはそうなんでしょうが、
そこからが企業努力の見せ所かもしれませんね。自由経済社会の是非はここでは問いませんが。
やはり私は消費者の立場に立ってしまいますので、
値段表示をして欲しいと強く願います。
でも実は、統計上は1割に満たないそうですが、
常時金額を表示しているガソリンスタンドもあるにはあるそうです。
何と過去4年間、1日も欠かさず金額を明記しているという那覇市内の経営者は「
消費者の立場に立てば当たり前。消費者との信頼関係を大切にする姿勢が支持され売り上げが1.5〜2倍伸びた」と話したそうです(いつから比べて伸びたのでしょうか。価格が上昇する前から?)。…那覇市内?どこでしょう。教えて下さい!
消費者が、購入前にその金額を知るのは当然の権利ですから、…経営が難しいのは分かりますが、是非教えて頂きたいですね。ましてやこんな原油価格高騰の時代ですから。
33.誕生日を祝うこと
私が沖縄に来て、
とてもマメになったことが一つあります。そしてこれは「
東京にいた頃にはここまでマメじゃなかったなぁ」と本当に実感することです。
それは、
人の誕生日に敏感になったということです。
これには、ある人の
誕生日がいつかを覚えることはもちろん、
ちょっとしたプレゼントをあげる事も含まれます。
沖縄の人って、本当にマメに誕生日を祝ったり、お祝いのメールをするのが好きなような気がします。
実際、食事や飲みに行くと、
照明が急に暗くなり、向こうの席で「ハッピーバースデー♪」の歌が聞こえ始めることも多々あります。
もちろん、
東京の私の友達がたまたまそんなにマメでなかっただけだったのかもしれませんし(女の子はけっこうマメでしたが)、逆に
沖縄の私の周りがとりわけマメなのかもしれませんが、少なくともそう感じました。
でもこれって、本当に楽しくていいことかもしれませんね。
友達づきあいに遠慮や壁はありません。「お祝いしてあげたい」と思ったら、
その人とのつながりがどれだけ密、または薄であれ、遠慮なくお祝いの言葉、品を送る習慣は、本当に愛のあることだと思います。
あと、やはり
沖縄は地理的に狭いので、都市部に比べて
人のつながりが密になる上に、
気軽に集まりやすいというのも非常に大きく影響しているとも思いますが。
ただ、
その分「祝ってもらえない人」の切なさも、より倍増しちゃったりして。「こんなにも祝ってもらう土壌があるのに、
今夜も私は部屋の隅で膝を抱えて一人ぼっち…」という寂しさは、察するに余りあります。
なお、私事で恐縮ですが、
年末が誕生日の私は、いつも『クソ忙しい師走』の最中での誕生日ですので、
大概は「忘年会兼」か「クリスマスパーティー兼」で行われてしまう寂しさもあったり…。
人間、何であれ気にかけてもらうことは本当に嬉しいものです。女の人に「誕生日おめでとう!」なんて言うと、『
言わないでっ!年取っちゃったんだから!目元の小じわが…首筋の小じわがぁ!!』とか何とか言いながらも(そんなこと言わないか)、やっぱり嬉しそうですよね♪
そういった意味で、
「沖縄は温かいところだなぁ」と思うものです。
さてさて、
皆さんはご友人の誕生日、何人即答できますか?
34.きじむなー
沖縄に観光にこられた方、
通り沿いにこの画像のような絵や、人形があるのを見かけられたことはおありでしょうか。
この子供(?)は、
沖縄に伝わる一種の妖怪です。
木の精と言ったほうがいいかもしれません。その名を「
きじむなー」と言います。
民間伝承をまとめると、どうやら次のような特徴があることで意見の一致を見ます。
- 赤い髪、赤い顔の子供
- ガジュマルなどの古い大木に住む
- ちょっといたずらっ子で、人間が寝ているとそこへやってきて胸を押さえる。そうするとその人は金縛りにあってしまう。
- きじむなーと仲良くすると、金持ちにしてもらえる(かも)。
- 魚が好物。特に魚の左目。
- でもタコが嫌い。だからきじむなーとケンカになったらタコを投げつけてやれ!(…持ってないっつーの)
可愛い奴ですね。愛嬌もあって、人間と友達になりうるあたり、本土で言うところのザシキワラシみたいな感じでしょうか。
沖縄の古い大木を見ていると、本当にきじむなーが住んでいてもおかしくないなぁと思ってしまうものです。
あ、あと一つ、きじむなーが苦手なものがありました。人間のおならでした。そうと判れば怖くない!ケンカしたら一発放屁してやれ!
…でもむしろ、きじむなーじゃなくても、苦手じゃない人、いるんでしょうかね。
35.死なすよ!?
別のところで、この言い回しをご紹介したことがあります。「
死なすよ!」。…すごく過激ですね。私がこの言葉を聞いたのは、男女のケンカで、
女が男に対して連呼しておりました。「死なす」…「お前に『死』という状態を与えるぞ!?」というニュアンスですね。すごいっ。
さて、沖縄ではけっこう過激な言い回しが時々聞かれます。本土の人間にすると、目を丸くして逃げ出したくなるような表現をポロッと気軽に言ったりします。幾つかの具体例をご紹介します。
「刺すよ!」
ある友人が宮古島に行った時の話なのですが、とても気さくな島民気質から、現地の若者数人と意気投合し、お酒を一緒に飲んでいたそうです。その時、ちょっとした冗談のやり取りから帰ってきた言葉が「刺すよー!」。言われた旅行者は、大慌てで逃げ出したとか。…刺すってあんた…。
「死なすよ」
米軍統治下のころの話です。米軍は、完全に我が物顔で沖縄を闊歩し、沖縄県民が人権的にも平気で蹂躙されていた頃、ある米軍兵士と沖縄県人がケンカになったそうです。その時、沖縄県人がケンカの最中に、ポロッと「死なすよ!」と言ったそうです。彼は気軽に(?)言っただけなのですが、後にこのケンカが公式の場で裁かれることになってしまったとき、この言葉を「明らかな殺意を持っていた」とみなされ、非常に重い刑を言い渡されることになってしまったことがあったそうです。しかし、この言葉にそんなに深い意味(というか真の殺意)はないことを、なんとか沖縄中の人間が弁護し、刑が軽減されたとか。 …でも「死なすよ」は「殺すよ」より何かすごいですよね…。
具志堅用高さんが…
あの「ちょっちゅね」のボクシング元世界チャンピオン、具志堅さんがボクシングを始めた頃、指導してくれていた松栄さんという方は、独特の表現でボクシングを指導したそうです。それは「タックルシェー!!」、「シナシェー!!」。直訳すると「叩き殺せ!」「ぶっ殺せ!」…。過激以外の何ものでもありませんね。
というように、沖縄では、どうも軽い気持ちで言う言葉がかなり過激に聞こえることがあります。女の子も、可愛い顔をしてけっこう口が悪かったりします。こちらと話しているときはニコニコと可愛い顔をしているのに、彼氏から電話がかかってきたりすると「は?鍵がないって!?お前ちゃんと探したのかよ!」とか言ってました。うーん…フランクな魅力ですね。
36.結婚観
先日、社内の別の部署に久しぶりに顔を出しますと、ある男の子が「
僕、明日入籍するんですよ」と、嬉しそうに報告に来ました。
年は23歳。祝福するのと同時に、とても驚きました。
彼はアルバイトなのです!
沖縄では、こういった話はそんなに珍しいことではありません。つまり、いわゆる「不安定な雇用状態」でありながらも、結婚して、中には子供までいる夫婦です。本当にそんなに珍しい話ではないのです。
今回の彼以外にも、「…彼女が『結婚しないの?』って聞いてくるんですよ…」なんていう悩み(?)を言ってくるアルバイトの男の子もいます。
こういった話を聞いていますと、沖縄の次のような原状がよりリアルに感じられます。
1.若い結婚・親が多い
早くから結婚を視野に入れているため、当然子供を持つ年齢も若くなります。そのため、若くして親になる人たちが多い一つの大きな要因となっています。
2.出生率が高い
最初の赤ちゃんが若いのですから、引き続き出産に積極的であれば、子供の数は必然的に多くなるといえます。
3.離婚率が高い
もちろん離婚の理由は様々でしょうが、考えられるケースとしては、やはり経済的な圧迫が強く、それが原因の一つとなって、夫婦間に亀裂が入り、離婚する。または、若さゆえに遊びが過ぎて、離婚の原因となってしまう。 もしかすると、結婚を比較的安易に捉えてしまう若者が多いのかもしれません。
4.横のつながりが強い
そのような雇用環境で、結婚生活が楽であるとは考えがたいです。ですので、そういった若い夫婦を支える、家族・親族・地域のつながりが、非常に非常に強いのでしょう。
なお、誤解をなさらないでいただきたいのですが、私自身は、そのような若い結婚に反対というわけではありません。結婚に対して責任感と自覚を持ち、そして二人で本当に支えあっていくことを誓えるのであれば、若かろうが、経済的にはきつかろうが、乗り越えていけると思います。若い方が出産も有利でしょうしね。
ですが、安易な気持ち、結婚に対する自覚の薄いままでの結婚は、本人たち、その家族たち、そしてもしかすると生まれてくる子供たちにとって、決して幸福とはなりえないことは、よく考えた方がいいのかもしれません。
…いいからお前は結婚しろと言われそうですが。
37.沖縄のお風呂の感覚って?(by トシ)
突然ですが、沖縄の方々はお風呂で湯船に浸かりません。
いや、こう断言してしまうと語弊があるかもしれませんね。沖縄の方には怒られてしまうかも・・。
「いや、冬は入るよ!!」と。
まあ、少し沖縄の事をご存知の方には周知の事かもしれませんが、ホントに沖縄では
お風呂で湯船に浸かるという習慣がありません。そして、特に賃貸住宅などでは、
湯船そのものが付いていない所もたくさんあります。そう、沖縄でお風呂といえば、多くの場合はシャワーを浴びる事。普通に考えてみると、お風呂に入という事には、大きく分けて、
目的その1:体の汚れを落としてきれいになる。
目的その2:温まる。
この2つがあると思うんですが、一年を通して高温多湿なここ沖縄では、この目的2というものがそもそも存在せず、その代わりある目的が追加されます。それは・・・
汗を流すこと。
本土の感覚でいえば、この汗を流すという目的も、広義には体の汚れを落とす事と同じと捉えられるかもしれませんが、沖縄ではちょっと事情が違います。ゆうちゃんの書いた記事、ここのリンクをご覧下さい。
ここが変かも沖縄人「シャワー・ビフォア・飲み会」
そうなんですね。ゆうちゃん的見解の「車社会の魅力」、もちろんそれも正解ですが、この「飲み会の前でも気軽にシャワー」って感覚こそが沖縄人のお風呂というものの捉え方を端的に示している気がします(大袈裟か)。
まず、こうやって飲み会の前に気軽に浴びるシャワーってのは、しっかりとボディーソープとかで体を洗ってシャンプーして・・・ということを目的としていません。平日でいえば、それまでの暑い日中で仕事をしていてかいた汗を流して、すっきりしてから飲み会に臨むため。
飲み会が終わって家に帰ったら、その時はその時でまたシャワーを浴びるんです。そしてその次の日の朝おきて、仕事に向かう前にもう一度シャワーを浴びるんです。だってそれだけ汗かくから。
で、またまたリンク。こちらの記事をご覧下さい。
沖縄を勘違い「沖縄と温泉」
書いてありますように、沖縄にも温泉やスーパー銭湯のようなものは一応あるんですが、補足を一つ。
お風呂のお湯、微妙な感じにヌルイです・・・。
理由は簡単。
みんな熱いお湯に浸かるのに慣れてないんですよ。
前述のように、
そもそもお風呂に「温まる」という目的のない沖縄では、よほど寒い冬の日でもない限り、風呂上りにポカポカと体が火照っても困っちゃうというわけですね。何もしてなくても汗ふき出るくらい暑いので。
とはいえ、私などは元来アツイお湯に浸かるのが好きなものですから、確かに風呂あがりには汗かいちゃいますが、それでも湯船は湯船で、なんだか非常に物足りないというのが、沖縄の銭湯の印象なのでした。
38.路上寝立県その名も沖縄(by トシ)
これまたなんとも地方紙らしい、そして沖縄らしいネタをひとつ。
1月11日の琉球新報の記事より。
(新聞社のHPでは時間が経つと記事が削除されてしまうため、一部引用させていただきます。)
あきれた飲酒路上寝。06年通報6458件
酒を飲んで酔っぱらって路上で寝てしまう「路上寝」の通報受理件数が、昨年1年間で6458件もあったことが10日、県警通信指令課のまとめで分かった。1日当たり約17・6件が路上で寝ていることになる。全県的に路上寝の統計がまとめられたのは今回が初めてで、同課は「ここまで多いとは思わなかった」とあきれ顔だ。通報が最も多かったのは、那覇署の1993件。次いで沖縄署(737件)、浦添署(543件)、宮古島署(497件)、八重山署(473件)。(中略)
同課によると、通報は7、8月の夏場に多いが、1、2月の寒い時期や台風の日にもあったという。ある県警幹部は「夜はアスファルトが冷える。酔うと体が火照るから、横になると冷たくて気持ちいいのかもしれない」と、路上寝の多さを分析した。昨年6月には浦添市安波茶の住宅街で、酔って路上に寝ていた男性(70)が普通乗用車にひかれて死亡する事故があった。県警盗犯特捜室の羽地元樹調査官は「『仮睡者狙い』と言って、酔って寝ている人を専門に狙う泥棒もいる」と指摘する。仮睡者狙いは、屋外で寝ている人を起こすふりをして財布を抜き取る手口。被害者も盗まれたことに気が付きにくいという。
しかしまあ、何ともノンビリしてるというか平和というか(笑)
「夜はアスファルトが冷えるから・・」なんて冷静に分析してる県警幹部のコメントも言い得て妙ではあるけれど、どこかホノボノとした印象ですよね。。
という事でこの「路上寝」、那覇で暮らしてる私なども、夏ともなれば結構見かけます。なんせ全県単位で見てもトータルで年間6458件でしょ。
そのうち那覇が1993件ですから、割る事の365日で・・・一日あたり5.46人!季節で言えば夏場に偏るでしょうから、
それこそ毎日のようにこの狭い那覇市内の路上の至る所で、老若男女の皆さんが気持ちのよい夜風に吹かれてスヤスヤとお眠りになってるわけですね。
こんなに路上寝が多いこの沖縄。理由といえば、やはり温暖な気候や夜型社会、そしてノンビリ開放的な県民性とかが真っ先に思いつく所ですが、
沖縄には電車が無い事も1つの要因なんじゃないかと思います。私も福岡に住んでた学生の頃などは、酔っ払って終電逃して駅の構内で夜を明かすなんて事が年に一度くらいありましたが、電車がない沖縄では、そんな人たちが力尽きて路上でスヤスヤって状況が多いんじゃないかな。
とはいえやっぱり路上寝は危ないです。実際私も夏の深夜にバイクで帰宅中、
最初は歩道で寝てたんでしょうが、みごとな寝返り(?)でガードレールをくぐって車道に落ちて寝てる人にビックリした事がありました。ちなみにこの路上寝、れっきとした道路交通法違反。違反者は
5万円以下の罰金なんだそうですよ。
39.沖縄の人って味オンチ!?(by トシ)
私がまだ沖縄に来て間もない頃、当時勤めていた会社内の雑談でこんな話題がありました。
登場人物は以下の2名。
Aさん(28歳ナイチャー男性・移住暦2年)
Bさん(45歳ウチナーンチュ男性・地元暦45年)
B「今日のお昼は、そばにするか・・・」
A「えぇ〜・・・。またですか?大体週に何回喰ってるんですか?」
B「何回食べても飽きないよ。沖縄そばは。だからあんなにそば屋たくさんあるんだろ。」
A「わかんないっすねぇ。大体沖縄の食べ物なんて、大味なもんばっかじゃないっすか。」
B(ちょっとカチンときて・・)「はぁ〜!?じゃあ何か?内地の食べ物は繊細だばぁ!?」
A「そりゃあこっちに比べたらですねぇ〜。魚なんか全然ちがいますよぉ〜」
B「あっさよ・・。意味がわからん!なんかでーじ馬鹿にされてる気がするやっさ・・・」
この会話を聞いてた私。当時はいまいちピンと来なかった・・・いやむしろ、そんな言い方は沖縄の人に失礼だろ〜なんて思ってたんですが、住み始めて3年半が経つ今思い出してみると、
なんだかAさんの言い分も理解できちゃうんですねぇ・・・。
いやモチロン!沖縄の食べ物を馬鹿にしてる訳じゃ全然ないんですよ!ゴーヤーチャンプルーとか沖縄そばなんて年がら年中食べてるし、それはそれで美味しいと思う。
だけど・・・結論。
まあ、沖縄の人が味オンチってよりは、基本的にどれも大味なのよね・・・沖縄料理って。
まあまず、そもそもここで言う沖縄料理ってどういうモノなのかをハッキリさせとく必要があるとは思います。本来の沖縄料理ってのはモチロンちゃんと体系化されたものがあって、琉球の宮廷料理に端を発する食材や調理法(詳しくは語れないんだけど)、それはそれできっと優れたモノなんだとは思いますが、ここでの沖縄料理はあくまで一般的なもの。簡単に言うと沖縄の定食屋なんかでお昼に食べるような大衆食に限っての話です。こうした沖縄の大衆食って、とに
かく炒め物とか揚げ物とかの脂っこいものが多いんですね。で、
沖縄の人(特に中年男性)は、ホントにみんな脂っこい食べ物が大好きな気がします。きっと戦後に入ってきたアメリカンフード文化の影響がこの世代にモロ反映されてるってのが正しい説明なんだと思うんですが。
沖縄の(特に男性陣)みなさんどうでしょう?どうか反論の方はお手柔らかに(ちょっと怖い・・)
。
40.グソーの正月(by トシ)
前々回に続いての「沖縄の年中行事」ネタです。
今月(3月)5日は、旧暦でいう1月16日に当たり、沖縄では一般的に「ジュウルクニチ(16日)」と呼ばれます。毎年のこの日には「グソーの正月」なる行事が行われるのです。
グソーとは、漢字を当てると「後生」。つまりあの世の事ですね。
ここ沖縄では、旧暦のお正月に続いて、あの世にいるご先祖様たちのお正月というものがあるのです。地域にもよるとは思いますが、沖縄で行われる数々の旧暦に基づいた年中行事の中でも、かなり重要なもののひとつとして位置づけられていて、宮古や八重山では、市役所などの公的機関もこの日は午後より閉庁、小学校や中学校も休校になるんだとか。
どこのご家庭でも、この日には各地から親戚一同がお墓に集まり、重箱にたくさん詰められたご馳走をお供えしてご先祖様たちとお正月を祝います。清明(シーミー)の項目でゆうちゃんも書いていますが、各地に点在しているお墓の敷地内にブルーシートなどの敷物を広げて、たくさん集まった親戚が一同に会してお酒や料理を楽しむ姿は、本当にさながらピクニックの様相(笑)。3月ともなればもう充分に暖かいここ沖縄ですので、お日様の下で大人たちは料理を囲んで酒盛りに花を咲かせ、子供たちは近くを走り回る・・。本当にほのぼのとする光景です。
こうして書いてて思うんですが、本土のお墓ってのは、お寺の敷地内にあるものとか、霊園にしてもそうですが、なんだかちょっと薄気味悪さや暗い雰囲気もあったりしますが、沖縄のお墓(まず形からして本土のお墓とは違います)って、ぜんぜんそんな感じがないんですよね。むしろこうした季節ごとの数々の年中行事が行われる舞台として、親戚一同の密な繋がりを維持するために一役かっている気がします。
そもそも沖縄の信仰体系というのは、本土のように仏教や神道といったもの自体が土着では存在せず(主に戦前に本土から持ち込まれたものとして、その名残はある。これはこれで面白いので、またの機会にでも)ずっと昔から祖先崇拝が主たる県民の心の拠り所になっています。
亡くなった方々は、代々その一族が眠るお墓の一員となり、長い年月をかけてその集合体としての「ご先祖様」へと昇華する。ご先祖様にはご先祖様たちの住む世界があって、常に現世を生きる子孫たちを見守ってくれている。一年を通して、これら数々の年中行事の中で沖縄に暮らす人たちと魂の交流をするのです。
「後生」って言葉、なんだかうまく伝えられないけれど、沖縄に暮らす人々が昔から受け継いでいる大らかな死生観、そんなニュアンスをうまく現しているような気がします。
41.奴等の季節がやってきた(by トシ)
何とも思わせぶりなタイトルでこの記事を書いている現在、5月16日の夜。本日、沖縄では梅雨入りが宣言されました。
本土に比べれば早いのは当然ですが、ここ沖縄では例年よりも一週間おくれての入梅です。今日の沖縄は朝から蒸し暑く、テーブルの上に置いたまま仕事に出かけてしまった資料の紙切れが、帰ってみると湿気でフニャフニャと折れ曲がり、触るとジットリと湿っているのがよくわかる程の強烈な湿度です。押入れの中のハンガーに掛けてある季節はずれの洋服も、何度も外に出してあげて風通しをよくしておかないと、あっという間にカビだらけになってしまいます。
さて、フリが長くなってしまいましたが、
これからの沖縄は、ヤツらの大繁栄の季節です。
その奴等とは・・・
部屋の中を高速で走りまわり、さらには飛び、住人達を震え上がらせる、アブラでてかてかと黒光りするアノ物体・・・。
そう、沖縄のこの時期から夏いっぱいは、、ゴ○ブリさん達が大活躍するブルーな季節でもあるのです・・・。
僕は基本的に虫ってやつが苦手なんですが(まあ、得意な人もあんまりいないだろうけど・・・)、その中でもアレはもう、その苦手な奴等の最たるモノで、クチに出すのはおろか、不運な事に出くわしてしまったともなれば、まともに直視することもままならないぐらいに大嫌いなわけですが、ソイツらと嫌でも付き合っていかなければならない事を悟ったのが、沖縄に引っ越してきたばかりの4年前の夏でした。
ここで1つ弁明しておきたいんですが、まずフツーの感覚としては、本土ではゴ○ブリってのは、不潔にしてある台所とか、歓楽街の屋台の裏の排水溝とか、基本的にはそういった所に出るものだと思われる方もいらっしゃると思います。そう、私の家は基本的に不潔なんじゃないかと・・・。
そんな事は断じてないんです!
確かに当時から(今も)私が住んでるアパートは、だいたい築12年くらいが経過していて、新築の物件なんかと比べればお世辞にも新しいとは言えませんが(新築って好きじゃないし)、忙しくてもちゃんと掃除はやってるし、洗い物もちゃんとやってる、ごく普通の一人暮らしのアパートです。それでも奴等はやってくる・・・。
沖縄に引っ越してきて一年目の暑い夏の夜でした。
お風呂からあがって、南側に面したベランダの側の窓を開け放してテレビを見ていると、窓の外から突入してくる黒い物体。
最初はカナブンかなんかだと思ったんです。
そう、暑い夏に窓を開け放しておいたら入ってくるのは、良くてカナブン、悪くても蛾の類だと相場が決まってる・・。そう思って部屋の中を飛び回るソイツを直視した瞬間・・・
腰を抜かして後ずさりする私・・・
そいつは紛れもなく超巨大ゴ○ブリ!
それも一直線に私に向かってきたのです!
いくら部屋の中をキレイにしていたって、いくら流し台をちゃんと清潔にしていたって・・・
登場シーンからイキナリ飛行中で、「ピットイン!!」とばかりに窓の外から飛び込んでくる飛行物体に、はたしてどう対抗しろというのでしょうか・・・。
あまりにもビビッた私は、ギャー!という声にもならない奇声をあげつつ、上半身はハダカのままであるにも関わらず、思わず玄関のドアを開けて外に飛び出してしまいました。
冷静になって部屋の外で作戦を練るも・・・そもそも何でこんな事になってしまったのかって話なワケですよこれ。なんだってオレはあんな奴にビビって自分の部屋から逃げ出さなきゃいけないのか・・・(泣)
しかしこのままではどうにもならない・・・。
意を決してそっとトビラを開けると・・・。
そのお方、ゆうゆうと部屋の中を空中散歩しとります・・・。
そのおぞましい姿といったらもう・・・。
そして、ゴ○ブリに自分の安息のリビングをいとも簡単に占領されてしまったヘタレの私は、まだブンブンと部屋の中を飛び回っている彼を、なるべく直視しないように、それでいてコッチに向かって来ないかに、細心の注意を払いながら隣の部屋からTシャツを取り出し、バイクでコンビニに殺虫剤を買いに走りました。
・・・・15分後・・。殺虫剤を手に帰ってきた私。
(情けない気持ちいっぱいで)おそるおそる自分の部屋のドアを開けると・・・。
そのお方、壁面のド真ん中で、ゆうゆうと羽を休めております・・・。
だいたいからして、ゴ○ブリなんて常識的には、部屋の隅っこに隠れたり、穴の中に身を隠したりするモンじゃないですか・・・。決して表舞台には現れない、人間生活の影に潜んだ嫌われ者なワケじゃないですか。
なのに・・・なのに・・・・(泣)
なんでコイツ、オレの部屋でくつろいでるんだぁぁぁぁぁぁ!!?
てな感じなワケですよ・・・(泣)
それからはもう・・・
ヒット&アウェイですよコレ(笑)
奪われたリビングを奪回すべく・・・、奴を刺激しないように、だからといって決して直視しないように・・
入念に脱出路を確保した後、細心の注意を払って奴にギリギリの距離まで接近を試みた私は、
先程コンビニでゲットしてきたばかりの最終兵器をブチかまし、年に何度あるかないかの全速力で離脱!!
ボトッという音とともに床に落ち、ビクビクと体中を痙攣させながらおぞましく床の上でのたうち回るゴキちゃんの図ですよコレ。明らかに体の自由がきかなくなって床の上でひっくり返り、足をバタバタさせていますが、いっこうに絶命する気配はありません。
結局その日の晩は私は自分のリビングに戻る事はできず、床の上で息絶えたソイツをいらなくなった紙ですくう様にして回収し、始末したのは次の日の朝でした・・・。
以上。お食事中の方、大変失礼致しました(笑)
<まとめ>
確かに私のゴ○ブリ嫌いは、見ての通りの相当なモンなんですが、
でもこれだけは皆様に解って欲しいんです・・・。
■沖縄のゴ○ブリ・・・ハンパなデカさじゃありません・・・・
→小ぶりのカブトムシくらいの奴も存在します。いやマジで・・!
■沖縄のゴ○ブリ・・・フツーに飛びまわります・・・。
→状況によっては、登場シーンから飛んじゃってます・・・
■沖縄のゴ○ブリ・・・生命力もハンパじゃありません。
→殺虫剤は動きを止める為のものでしかありません。
ハッキリ言って、
直接攻撃を加える事が出来ない限り、基本的に不死身です(笑)
これから沖縄に住もうと思っている(特に女性の)皆様。暑い夏の夜の侵入者には、くれぐれもご注意下さい。
<補足>
ちなみに私の家は、かなり長い急坂を登った高台にあり、ベランダのある南側の窓から外は、何も遮るものがありません。ヤツラが窓から侵入してくるのは、それも大きな要因になっているとは思います。最盛期には、だいたい一週間に一匹くらいは開けた窓から飛び込んでくると思います。(しつこいようですが、ホントのホントに、部屋を不潔にしている訳ではないんです!だって外から飛び込んでくるんだもん・・・)
また、比較的新しい建物の多い新都心などでは、(けっこう古い住宅街の中にある私の家ほどは)出現率は低いとは思いますが、それでも沖縄で暮らしていて、一度もヤツラとお目にかからない夏ってのは無いんじゃないかなぁ。
沖縄の暮らしには強力殺虫剤は必須のアイテムなのでした・・・。
<おわり>
42.うちな〜んちゅと台風(by トシ)
先週末(2007年7月)に沖縄に上陸し、またその後は本州をも縦断して日本全国に大きな爪跡を残した台風4号。
台風銀座と呼ばれるここ沖縄でも、これだけ規模が大きく、さらにモロに直撃というのは、ここ数年では経験がないくらいの大変なものでした。
まるまる一昼夜ほどの暴風雨が吹き荒れた後は、
折れた街路樹の枝やトタンなどが道路に散乱し、テレビのニュースでは横転した車や割れた窓ガラスなどの様子がリポートされて、本土にお住まいの方にとっては、
「沖縄は台風が多いから大変だな・・」
「本土に上陸する時でもこれだけの被害なんだから、沖縄ではシャレにならんくらいに強力なんだろうな・・・」
なんて印象を持たれる方もおられるかもしれませんが、真相はというと・・・
ハッキリ言って、そうでもありません(笑)
確かに台風銀座とよばれる沖縄。私の住む本島でも、
多い年では夏から秋にかけて大体3〜4個の台風が上陸しますが、とはいえ、何せここ沖縄にしたって台風は今に始まったコトじゃない。
当の沖縄県民は意外にも平然としています。というか、台風なんて慣れたモンな訳ですね。
私トシも沖縄に住み始めて早5年目になりますが、意識は他の県民と全く同じです。台風が近づいて来たときの沖縄で見られる「よくある風景」をいくつか挙げてみたいと思います。
台風前の風景その1:スーパーが激混み!
台風前の風景その2:レンタルビデオ屋も激混み!
台風前の風景その2:居酒屋も結構混み!
台風前の風景その3:ボーリング場も意外に混み(笑)
読んだだけでコトの真相はだいたい解っちゃってるって説もありますが(笑)
流れから解説してみましょう。
まず、南の海から台風が接近してきますね。
この時点では、全国版のニュースではまだほとんど報じられる事はないけれど、多くの沖縄県民は、県内版の新聞やニュースなどでこの事を知り、職場や学校などで情報が口コミで広がります。
ココでまず問題にされるのが、実際に台風が沖縄に上陸する大体の時期です。
県民にとっては、それが週末だった場合「最悪・・」または「意味ねぇ〜。。」
対して、平日だった場合は「やったね☆」となります。
一般的に、
台風で職場や学校がお休みになる場合の判断基準というものにも、県民の間で暗黙の了解として使われているものがあります。それが
「バスの運休」です。仕組みは至ってシンプルで、
とにかくバスが運休すれば今日の学校や会社はお休み!といった具合に、どういう訳か、誰が決めたのか、どこに行ってもこの要素が統一の判断基準になっているみたいです。
さて、話がそれましたが、実際に台風が沖縄に上陸した時の県民の皆さんの過ごし方というのが、上記の1〜4のような感じですね。
沖縄を通過する時の台風って、多くの場合は非常にスピードが遅く、いちど暴風域に入ると、抜けきるまでに一昼夜とかの時間がかかってしまう事も非常に多くあります。県民としては、
それまでの時間をいかに自宅で快適に過ごすかというのが非常に重要なコトなわけで、家に閉じ込められている間の食材の買出しとか、暇つぶしのビデオ鑑賞用に、レンタルビデオ屋が非常に混むといった訳ですね。
その3の「居酒屋激混み」は、平日の夜半から翌日にかけて台風が上陸するという予報だった場合です。
次の日の会社がほぼ休みになるという確信に至ったサラリーマンの皆様が、こぞって飲みに繰り出すという訳。特に、
風がつよくなってきたからとか、タクシーがつかまらないから、といった理由にかこつけて嫁に言い訳をして、朝まで飲みあかす、というお父さん達の常套手段が見え隠れしとります(笑)
本土に上陸した時には、家屋の損壊や土砂崩れなどの大きな被害をもたらす台風ですが、
意外にも沖縄ではほとんどの場合、本土ほどの被害はありません。まず、
ほとんどの建物が鉄筋コンクリート造りで非常に風に強い構造になっていますので、
台風が近づいてきたからといって、大慌てでガラス窓に木の板を打ち付けて目張りをするような風景もありません。また沖縄という所は非常に地盤がしっかりとしていて、
土砂崩れなどもあまり起きませんし、氾濫するような大きな川もなければ、まず島ですので、雨水がたまって家屋が水浸しになるなんて事もあまりありません。古くから台風が非常に多い土地柄だけに、県民のそれに対する意識も、言ってみれば「慣れたもの」といった感じで、また建物のつくり方などにもしっかりと県民の知恵が反映されている訳ですね。